物語学の森 Blog版

このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。

如月朔日と廿日あまりの『源氏物語』

 覚え書き。『源氏物語』の如月は、朔日と廿日に記事が集中していることに気付く。正編では、花宴、朱雀院行幸、続編では公務の谷間の宇治の物語となっている。データは渋谷先生の語彙索引より。 『新編全集』『新大系』の表記は「二月」

『花宴(明融臨模本)』 如月の二十日あまり、南殿の桜の宴せさせたま :4/92
『澪標(大島本)』 明くる年の如月に、春宮の御元服のことあり。十一になり :15/281
『少女(大島本)』如月の二十日あまり、朱雀院に行幸あり。花盛 :401/474
『若菜上(明融臨模本)』かくて、如月の十余日に、朱雀院の姫宮、六条院へ渡り :267/887
『若菜下(明融臨模本)』 殿上の賭弓、如月にとありしを過ぎて、三月はた御忌月なれ :8/762
『幻(大島本)』 如月になれば、花の木どもの盛りなるも、まだ :38/182
『椎本(大島本)』如月の二十日のほどに、兵部卿宮、初瀬に詣で :5/292
『早蕨(大島本)』如月の朔日ごろとあれば、ほど近くなるままに :43/159
『宿木(大島本)』如月の朔日ごろに、直物とかいふことに、権大 :566/710
          この如月には、水のすくなかりしかばよかりしなり :668/710
『浮舟(明融臨模本)』如月の十日のほどに、内裏に文作らせたまふと :292/657 「橘の小島」の条は「有明の月」
『蜻蛉(大島本)』いかでか聞かせたまひけむ。ただ、この如月ばかりより、訪れきこえたまふべし。御文 :214/462
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