物語学の森 Blog版 2017年02月
今西祐一郎著『詩を想え 九想詩と一休骸骨』
2017-02-28 Tue 07:00
 今西祐一郎著『詩を想え 『九相詩』と『一休骸骨』』

 著者から拝受。冒頭は『源氏物語』の死の諸相から、『九相詩』『一休骸骨』へと波状的に展開される構成。ぜひ御高架をお願いします。
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『論文演習2016』
2017-02-24 Fri 07:50


 新年度のサブテキスト完成しました(ジャーナル作成費助成によります)。

研究調査報告/番外編 上原作十郎伝-私の前史探究
桃源文庫コレクション 昨年は勝海舟、今年は杉孫七郎の書

 研究調査報告も充実。『君の名は。』「アイドルグループ・嵐論」『ラストエンペラー』」、この二月の勘太郎、長三郎の中村屋歌舞伎座観劇レポート掲載しました。
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目次
Ⅰ 論説と批評                 
Ⅱ 小説               
Ⅲ 夏季レポート編 文学館・歌舞伎レポート編            
Ⅳ 研究調査報告            
Ⅴ 附篇                 
桃園文庫コレクション     
漱石漢詩私註              
近代の恋愛観              
Ⅵ 論文演習 2016年度 シラバス(抜粋)  
  読書と漢字 みうらかいがん              
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論文演習 2017
     明治大学法学部国語科 上原作和編修

東京都杉並区永福×-×-×
明治大法学部和泉事務室気付
           2017年2月28日発行
印刷・製本 ユリクリエイト
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京都徒歩行のススメ。
2017-02-23 Thu 07:50
京阪宇治路線図

 先日の古典講座では、お騒がせニュースとなった野々宮神社とJR山陰線の位置を話の枕にしました。いつも京都の航空写真と『京都源氏物語地図』とを持ち歩いているので、そこから『枕草子』は「淀の渡り」の話に展開させました。
 数年前、実際に河原松原から宇治まで歩いた時の話をしたところ、ご自身も挑戦してみたいという方から細かい質問を受けました。毎年、ちょうど今頃実施していましたが、校務多忙のため再開の目処は立っていません。ただし、また再開して歩いてみたいとは思っています。これはJR奈良線ルートが最短ですが、宇治十帖では、人目を避ける音羽山遠回りコースもあるようだし、宇治の月影と山の端の関係も確かめておきたい。やはり徒歩の実地踏査が必要なようです。
 
 少し日程にゆとりが出たら、お金に関わる人生最大の失敗。3年に一度の車体検査に伴う、メンテナンス代、ネットバンキングで一桁間違えて振り込んでいました。結構な金額になります。もちろん、返金してもらえましたが、この時期緊張感に欠けると思わぬ事故となる。敢えて書き込んで爾後の戒めとします。
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ふたつの南口ロータリーで
2017-02-21 Tue 07:05


 左は実家の傍にあるバス停の時刻表。寒すぎて、右にぶれました。土曜日の17時43分のバスは定刻通りに佐久平駅南口(蓼科口)ロータリーまで所要時間10分200円。中学校の同級会を田衛門で。ランチの蕎麦が好きで父とも来ましたが、お昼は止めたとのこと。同じ業界の人はこの店の食べログをチェックしてきたと話していました。音信不通の某氏の話が出たのでリサーチしたら、なぜか西の国にいました。かなり老け顔で吃驚。日本で最もお利口さんの大学を出た後、有力経済紙を辞め、別の大学院で学位を取った頃、電話して「たまには出てこないか」と誘いましたが、応じませんでした。博士号や論文は簡単にリサーチできます。「企業・大学等とのマッチング支援、競争的資金獲得支援」を専門としているようですが、教壇には立っていないようだし、どういう人生を歩んでいるのか、いずれ聴いてみたいものです。

右は副都心線相互乗り入れでパスの本数が増えた朝霞駅南ロータリー。月曜日、所用で出向くと紅梅が満開になっていました。モニュメントで微笑む本田美奈子さんも亡くなって12年。一度だけ、彼女の伸びやかな歌声を聴いたことがありました。写真を撮る直前もファンの方が花を供えていました。

2004年2月26日○コンサート・オリエンターレ〔サントリーホール 大ホール〕
出演:東儀秀樹(篳篥・笙),本田美奈子.(Vo.),伍芳(中国古筝),ジュリアス・チェンバース


 
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門出二人桃太郎
2017-02-17 Fri 10:58

 昨年の5月、連休明けの補講で渋谷文学散歩を敢行、坂道の途中で、川の字に手をつないで満面笑みの4人の親子とすれ違いました。運動会があったようで、いつもは通り抜け出来る近道を断られたのもさもありなん、あとで女子学生たちから、なんですぐに教えてくれなかった、と叱られました。
 袖振り合うも多生の縁、学生に課したのとおなじ条件下での観劇に挑戦しました。初日参戦の学生レポートによれば14時から販売の幕見席が13時30分で40番だったとのこと、念のため、情報収集したところ、前日15日には11時30分で40番、12時には立ち見席になるとのつぶやき(twltter)を信じて早めに出発。この日はなんと12時で完売の看板が立ちました。待つこと二時間半、ようやく40番チケットをゲットして銀ブラ、というより添付ファイルが開けなくなったスマホのメンテナンスで開場時間の16時05分。あれほど苦労したチケットをパスした方がいて待たされたものの、いちばん前の花道サイドを確保できました。待つこと20分。幼い兄弟が無事に台詞をしゃべり、見得も決まる度に大きな拍手。あっという間に鬼退治の33分を終えました。
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『この世界の片隅に』と『隣組』、そしてモダンガール
2017-02-15 Wed 08:11


  古典講座で『隣組』とモガ(モダンガール)の話をした後、映画『この世界の片隅に』に足を運ぶ。すると回覧板を運ぶ際に『隣組』が流れ、主人公・北条すずの義姉が「モガだった」巡り合わせ。受講生の中には、「ピアノを弾くモガ」の写真をお持ちの方もありました。 萩谷先生の『ボクの大東亜戦争―心暖かなスマトラの人達、一輜重兵の思い出』(河出書房新社、1992年)には『隣組』を歌った義兄・徳山璉(1903-1942)がいくどか登場します。その妻が「モガ」として知られる先生の長姉・徳山寿子(1902-1992)。徳山寿子は、夫の死後、日本テレビに「徳山寿子のキッチン楽団」として出演したり、自宅でピアノ教室を開いて、坂本龍一を音楽の世界に導いた人として知られていますが、学生時代、萩谷先生は目白の姉の家に下宿していたことを回顧録に数次書き残しています。下宿から池田亀鑑邸には歩いて通える距離だったとも書いてありました。その徳山璉の『徳山璉随筆集』(輝文館、1942年)は国立国会図書館のデジタルコレクションで読むことが出来るようになりました。

 『源氏物語』「若紫」巻の「雀の子」ではありませんが、戦争中に夫妻で烏を飼っていたことが、以下のように綴られています。

 私はそのまゝそつと水の盥の上に持つてゆかうとした。この時、運わるく、うちの犬がのつそりとあらはれた。これが間違ひのもとで、結局、あつと云ふ間もなく、止り木がはづれ、烏はあれよあれよと空高く舞ひ上つたと云ふと、何んだか目出度いやうだが、
 私の氣持ちは、周章狼狽の極に達してゐた。空を飛んでる鳥について、私は地上を走つた。近所の人は、防空演習で外に出てゐたので、ゲラゲラ笑つて見てゐる。妻からは、餘計なことをするからだと案の錠叱られる。ロクに飛べまいと思つてゐた烏が、
 かくも氣持ちよく大空を羽搏きをさせて飛んでゐるのを、私はたゞぼんやり口を開いて空を眺めてゐた。(略)

 その夜は防空演習のお蔭で、どこの家も電氣を消さなければならなかつた。それを利用して、私の家だけは、警戒管制の時に電氣を明るくつけて、二階の窓を開けて置いた。勿論これは馨防團に見附かれば叱られるが、隣組の了解のもとに行つた。そして私は晝の追ひかけで、ぐつたり疲れて、うとうと眠りかけてゐる時、弟がたうとう烏をおびきよせて、十二時間目につかまへた。今では鳥は益々子供や私達にもなついて、毎朝行水をやつてゐる。然しもう水は冷いので、昨夜ののこりの風呂の湯で行水させると、
 老人が湯に入つた時のやうに、ううんとうなつて、いつまでも樂しんでゐる。鶯や、いんこや、うづらを飼ふより烏を飼ふことは、
 ずつと澁い趣味だと思つてゐる。もう逃さないつもりだ。

 年上で怖かった妻が寿子、弟が大学院生時代の萩谷先生のことのようです
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尖石遺跡、そして利休庵
2017-02-13 Mon 06:54

 白樺湖周辺を旅行し、縄文時代の土偶二点が国宝の尖石遺跡へ。復元住居と囲炉裏。そして帰りがけに立ち寄った姫木平の利休庵。このあたりに詳しい武蔵野書院・前田社長ご推奨の店。朝食をセーブしてかき揚げ丼に挑戦。今度はかき揚げ蕎麦に挑みます。
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『日本琴學史』森野正弘氏書評掲載
2017-02-09 Thu 08:17
北陸古典研究

 『北陸古典研究』第31号に、拙編著『日本琴學史』(勉誠出版)森野正弘氏書評掲載されました。ありがとうござ゛います。「琴學」「學琴」の使い分けに説明がなく、混乱したとのこと。前者は<琴>にまつわる学問のこと、後者は弾琴法、譜面解読等のことです。
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池田節子著『紫式部日記読み解く』
2017-02-07 Tue 07:23
  著者から『紫式部日記を読み解く』拝受。ありがとうございます。『栄華物語』にも引用される名文、これを解析した論文を収めたご自身の前著をわかりやすく書き下ろされたところもあります。『源氏物語』の時代は、この本で学び直したいと思います。

 この「日記で読む日本史」シリーズ。亡くなった友人も、貴族による日記の部類化、再編集の意味を「日記活用法」として執筆予定で、いよいよ予断が許さなくなる直前まで抱負を語っていました。若い研究者が執筆なさるようですが、刊行されたらこれも読んでみたいと思っています。
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『図書新聞』第3290号書評掲載
2017-02-05 Sun 08:20


 『図書新聞』第3290号に書評を執筆しました。ご高覧下さい。見出しは編集者さんにより、「瞠目の見解が綺羅星の如く展開――それぞれの問題点から国冬本の独自本文を抽出し、その意味を説く各論は圧巻」とありました。


 採点を終え、歌舞伎座レポートを読んでいると、明らかに不慣れで居心地の悪そうな学生に対して、複数の「通の方」が観劇作法や見所を話しかけてくださったことを知る。有り難いことです。歌舞伎大名跡の襲名披露の日でもあったことから、高揚感が伝わってくる力作が寄せられました。夜までに成績処理は完了。「論文演習」編集に掛かります。
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