物語学の森 Blog版 2016年10月
物語学の森 Blog版
このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。
本橋裕美著『斎宮の文学史』
斎宮の文学史

 著者本橋さんから『斎宮の文学史』(翰林書房)を拝領。日本文学史に描かれた伊勢斎宮を古代文学から中世文学まで射程に20本にまとめられました。しかも、関連未収録の論攷もあり、渾身の力作でありながら、次作への筆力を温存する余裕があります。

 同世代の女性研究者が著作をまとめているのを側聞していますが、第一作の出来映えは、後進となる研究者の目標(高い壁)となることが予想されます。

 ただし、斎宮史料の文献考証が歴史研究の要約に留まり、批判になっていないこと、第二部の要と言うべき、長元四年の託宣事件に関しては、伊藤聡氏は参照しながら、三橋正、上島亨氏ら、最重要文献への言及がないのは残念。また、注記の不統一は校閲レベルでカバー出来たはず。これらは次作の課題として頂きたく思います。
 
 ともあれ、期待を込めて御礼と紹介(そして宿題)まで。

2016-10-31 Mon 07:22
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詠草マクリ一条

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群馬遠征より帰宅し、翻刻中です。
2016-10-29 Sat 06:39
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青山通り1650


 青山通り。表参道駅から、青学へ。
 16時50分の東の空は夕映え。秋が深まってきました。

2016-10-27 Thu 07:20
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猪股ときわ著『異類に成る-歌・舞・遊びの古事記』
 著者・猪股さんから『猪股ときわ著『異類に成る-歌・舞・遊びの古事記』を拝受。ありがとうございます。2014年、夏の奈良女子大でのシンポジュウムの成果も収められました。古代の歌・舞・遊びの世界を学ばせていただきます。
 新たに企画した本にもご執筆頂ける予定。こちらも完成しましたらご報告します。 

2016-10-25 Tue 07:51
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伊藤鉄也先生・浅川槇子氏編『国文学研究資料館蔵 橋本本『源氏物語』「若紫」』
 伊藤鉄也先生・浅川槇子氏編『国文学研究資料館蔵 橋本本『源氏物語』「若紫」』新典社を拝受。橋本進吉・研一先生架蔵の一冊。研一先生と研究室相部屋の室伏信助先生の元にこの本があった話はお聞きしていました。かの中山本のツレとされるもの。研一先生は兼任でお世話になった頃、御退職されていましたが、時折学校にお見えになっているところをお見かけしました。本文としても重要な本。勉強させていただきます。ありがとうござました。
2016-10-25 Tue 07:46
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南都楽所を難波で聴く


 大学会館は唯一残る旧制高校時代のもの。講演の後は、南都楽所の舞楽。「平調音取」、そして「万歳楽」「陵王」、さらに南都の「落蹲」は二人舞で、『枕草子』「舞は」の記述「落蹲、二人して膝踏みて舞ひたる」に通うとされるもの。講演は一階で聴きましたが、舞楽は二階でと移動したところ、絶好のポジションは既に埋まっており、それでも全体が見渡せるところを確保できました。

 懇親会でわざわざ誂えてもらったハロウィン仕様のケーキ。ごちそうさまでした。


2016-10-24 Mon 07:13
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友よ我らぞ光よと 浪高生の像

 中古文学会記念大会は大阪大学。待兼山は旧制浪速高校のあったところ。同窓会によるモニュメントはすぐみつかりました。まちかね童子は第1回卒業生でもある国文学者・野間光辰のお嬢さんの作とのこと。このことは開会の辞でも卒業生・玉上琢彌、萩谷朴の名とともに紹介されました。
 先生が定年を前に書斎の抜き刷りを大学院のゼミにお持ちになり、玉上氏の「物語音読論」を貰い受けました。たいへん貴重なものになりました。
 会のことはまたいずれ。

2016-10-23 Sun 06:14
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古瀬雅義著『枕草子章段構成論』
 著者から拝領。ありがとうごさいました。『枕草子章段構成論』帯には以下のようにあります。

清少納言は、『枕草子』の本文をただ筆に任せて記したのではない。あらかじめ綿密に考案した「設計図」をもとに推敲しながら各章段を書き、それが好評を博していたのである――。

 類纂本にも言及はありますが、著者は一貫して現存三巻本章段を読み解く営みを続けてきました。本書には、主要章段の分析を網羅的に配して、自身の研究史の一里塚となさったようです。みなさん、御高架をお願いします


 
2016-10-21 Fri 06:38
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福家俊幸・和田律子・久下裕利編『知の遺産シリーズ③ 更級日記の新世界』
 『知の遺産シリーズ』の第3集。編者の座談会のパンフレットとともに、福家先生より拝領。平安日記文学を学ぶもの必携の本となりました。ありがとうございます。
2016-10-20 Thu 07:42
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蔵書家・新井政毅覚書
 徳富蘇峰・成簣堂文庫の『無名草子』を所蔵していた新井政毅。川瀬一馬の『日本における書籍蒐蔵の歴史』ペリカン社、1999年に登場。

新井政毅は川越にいて、和漢の善本の尤品を所蔵していました。島田重礼・翰父子は、新井から獲たものが少なくないと思われます。最も関係が深かったようです。--成簣堂文庫にその証拠の本が残っています。   188頁

 著書は国立国会図書館で一冊
詩経講義 新井政毅, 林英吉 述 ; 興文社 編 興文社,大正2

 書写本は三冊所蔵。そのうちの一冊
川越索麺 5巻 板倉良矩.新井政毅写,明治32.

 なお、川瀬氏の同書には、「『徳富蘇峰旧蔵・成簣堂文庫善本書目』の序文」が収められています。


 
2016-10-19 Wed 07:01
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