物語学の森 Blog版 2013年07月
物語学の森 Blog版
このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。
気の重い電話の理由。
 いつも御世話になっている書道の先生にをごちそうになりました。以前、回想録の編集を御手伝したことがありました。ボクの両親より4つ年長の86歳だそうですが、毎日二時間プールで鍛えておられると言うことで、矍鑠としておられるため、年齢よりかなりお若く見えます。現役時代は特定郵便局をいくつもお作りになったとのことで、この間の参議院議員選挙では、元の政党に先祖返りした出身母体の候補の応援をなさっていた由。その際、「自分の町ではどれくらい得票があったのか、調べてみて欲しい」とのことでした。御自身の声掛けは300人程度だったそうで、同程度の得票を想定されておられたようです。

 ところが、結果は59票。ちなみに某ぶっらく企業W会長は32票。応援候補は政党内1位、県内2位ではあったものの、「さぞ気落ちされるのではないかな」、と気の重い電話をしたところ、「これはショックだねぇ。みんな、わかりました、って言うんだよ」との予想どおり気落ちした様子。今年は楽勝を予想されたし、票が逃げたことは容易に推測されたものの、正直な報告、これは時に酷なこともある、と言う当たり前のことをまたまた学びました。

 ちなみに、ボクには先生からこの手の依頼はありませんでした。あくまで人付き合いの「暗黙の了解」を踏まえて大切にして頂いております。念のため。

2013-07-31 Wed 07:12
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国際シンポジウム「幻の『源氏物語絵巻』をもとめて・続」
立教大学で開催された国際シンポジウム「幻の『源氏物語絵巻』をもとめて・続」を六時間。2008年のシンポジュウムの続編。不明だった事柄がはっきり見えてきた感があります。たくさんの知見を得ることが出来ました。本になるのが楽しみです。
2013-07-29 Mon 07:09
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北向観音再訪


 今年は年内に善光寺と共にお参り出来ました。合掌。
土曜日の毎日新聞さいたま版に先日の取材を記事にして頂きました。ありがとうございます。

2013-07-28 Sun 09:08
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真田幸村の湯


 先日、出張帰りに立ち寄った温泉です。木曽義仲の湯は昨年行きました(碑の揮毫はともに池波正太郎)。

 そう言えば、これと前後して久しぶりに電話が掛かってきたと思ったら、テレビ局の投票動向調査。投票所では渋谷放送局の出口調査。電話の時には乱立した候補者政党の該当番号が覚えきれず、いささか不正確な回答となりました。出口調査は引っ越して20年で始めて。こちらのほうが正確な情報ですね。

2013-07-23 Tue 07:59
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取材。
 埼玉支局さんの取材を受けました。新潟支局から転勤なさったそうで、車は新潟ナンバー。在任中、佐渡にあった『源氏物語』の話については記憶にないとのこと。
 武蔵吉見の源範頼を始発とする『源氏物語』傳來史の序章執筆が当面の課題です。

2013-07-20 Sat 07:03
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大學教科書考
かぐや姫と絵巻の世界―一冊で読む竹取物語 訳注付かぐや姫と絵巻の世界―一冊で読む竹取物語 訳注付
(2012/11/19)
上原 作和、 他

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 あと一回、「ふじの煙」二ページを残して、『竹取物語』精読を終えるところまで漕ぎ着けました。自分で編んだテキストながら、解説しながら「…」と思うところがすでに数カ所。二刷になったら直したいところです。
 と言うことは、『竹取物語』は半期でも読めるということ。その昔、萩谷先生の『土左日記』を彼女たちと同じ一年生で受講しましたが、最後まで終わらなかった記憶があります。テキストは、懐かしの『日本古典全書 新訂 土佐日記 紀貫之全集』朝日新聞社、1950年初版、改訂版1976年五版と釈文だけの私家版「土左日記」。
原稿用紙40枚前後の日記だけだと本にならないので、紀貫之の和歌を集成したのでしょう。そう言えば、試験前に先生が「もっと勉強したい人は、『全註釈』も著者割引でカドカワから取り寄せてあげますよ」とかなんとか仰ったのに応じて手を挙げたのは教員志望の某君他数名の俊秀たち(某君はその後、『世界がもし100人の村だったら』の「すてきな先生」としてマスコミを賑わわせました)。
 ボクは明らかに劣等生で、今になって「あの時、某君なみにもっと勉強しておけばなぁ」と思うも時すでに遅し。ただし、先生と同じく、本文を音読してもらってから解説のパターンだけは踏襲しています。
その後、『枕草子』『紫式部日記』『松浦宮物語』と授業はすべて先生の校注本。それも新潮社に角川書店と来て、解釈は何十年もの文業ですべて完成の域。
 短いテキストを何十回と読み込んで学生に説明しながら解釈を完成させる方法だったのだと気づいたのはつい最近のこと。ちなみに専攻科の『源氏物語』はすでに五年目のこのテキストです。


光源氏と薫の世界―一冊で読む源氏物語 訳注付光源氏と薫の世界―一冊で読む源氏物語 訳注付
(2009/04)
不明

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2013-07-18 Thu 07:16
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一誠堂書店創業110周年記念古典籍善本展示即売会パンフレットより

釈文
  いつれの御時にか女御かういあまたふらひ
  給ひける中にいとやむことなきゝはにはあら
  ぬかすくれてときめき給ありけりはし
  めよりわれはと思あかりたまへる御方ゝめ
  さましきものにをとしめそねみ給をな
  しほとそれより下らうのおとりさまのか
  うゐたちはましてやすからすあさゆふの
  宮つかへにつけても人の心をのみうこ
  かしうらみをゝふつもりにやありけ
  んいとあつしくなりゆきもの心ほそけに
     傍書判読不明[ヤマヒノ事也歟?]
  さとかちなるをいよ/\あかすあはれなる
  ものにおほして人のそしりをもえはゝか

〔鎌倉後期〕写 寄合書・補記補写有 320.000.000円 

 『源氏物語』有力伝本を扱った一誠堂書店の新出稀覯本。青表紙本系にほぼ一致。六行目「それより下らうのおとりさまの」の「おとりさま」は他本に見えない珍しい独自本文。語彙そのものは大島本「梅枝」巻等同時代文献にも見えるので平安時代語と認定して良いように思いますが、あるいは傍記の本行本文化と考えられなくもない。いずれにせよ、全貌については御考を俟つしかありません。公的機関での購入を切に願うのみ。
 

2013-07-14 Sun 07:30
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『坂本龍馬の和歌』
坂本龍馬と和歌坂本龍馬と和歌
(2013/04)
管 宗次

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 こんな本を書こうと思っていたら専門家が上梓なさっていました。中に、龍馬に漢詩の遺墨はないと断言しておられる記述がありました。先月、まさしく龍馬の遺墨なる掛け軸を競り落とそうと躍起になっていた記憶が蘇りました。短冊で350萬円が相場だそうだから、ずいぶん安かった(とは言っても予算オーバーで断念しましたが)。署名も「(坂本)直柔」ではなく、「龍馬」だったし。なら、開き直って分かっていてする贋作集めも悪くないかも知れませんね。
2013-07-10 Wed 06:20
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夏は書誌調査に没頭。
 ようやく前期ゴールが見え始めました。研究はすっかりご無沙汰でしたが、この夏は書誌調査に没頭します。成果はぼちぼち報告する予定。
2013-07-08 Mon 07:56
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好意的な書評。
光源氏物語傳來史光源氏物語傳來史
(2011/12/08)
上原 作和

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 「物語研究」第13号、に好意的な拙著書評掲載。昨年、ほとんど中身を読まずに、自我撞着だらけ、「お前、あたま大丈夫か」レベルの駄文を書いた人とは大違い。誠実に著述に向き合って研究史と論点を整理して下さいました。ありがとうございました。
2013-07-06 Sat 07:22
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