物語学の森 Blog版

このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。

うた五拾四帖


 オークションで落札。流麗な筆致を気に入りました。惜しむらくは、「きりつぼ」が欠けていること。おそらく、改装される前に痛んで欠けたのでしょう。
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げすのことばには必ず文字余りたり。

 『枕草子』を学習中。やはり中関白家-御堂関白家の政治的文脈を掘り起こして分かりやすく説明するのが、一番興味を持って頂ける話柄のようです。

 「げすのことばには必ず文字余りたり。」余計な発言で墓穴を掘り、弁明を繰り返すなにわの若旦那みたいなことのないように。清少納言の箴言です。

 志木のチャイナドォルが、移転して予約制の店になり、6月半ばには東口から撤退されるというので、大学同窓会総会に出席された先輩とともに一時を過ごす。重量挙げの三宅さんもお見掛けしたことのある名店。また寄らせて頂きます。同じ市内とはいいながら、我が家とは南北の両端。移動の足はバスと電車を乗り継ぐほかないのだけれど、天気も良いので自転車で約30分。帰宅後は当然汗びっしょりとなりました。
 
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画面を見て絶句した話

 兼任先の都内を縦断する。午後の四時限目は就職活動のためリクルートスーツを着ていている人もちらほら。午前中説明会であったとか、先週は面接で欠席等々の報告を彼女たちからひとりひとり聞いてから始めます。

 そこで、「みなさん、こういう会社は気をつけなさいよ」、と「就活」「ブラック企業」で検索を欠けたところ、これを偏差値化したサイトがあったので、履修者諸君とこれを分析。

 日常生活で関わり合う企業や、袖振り合うも多生の縁、思い当たる節々もあり、「……う~ん」としばし絶句したわたくしです。
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『枕草子』への挑戦

 野田市興風図書館の自主講座『源氏物語』初級編は、この三月に足掛け四年で読了。四月からは『枕草子』全段読破の新講座となりました。比較的本は揃えてありますが、『集成』上巻は、平成二年の改訂版を持っていないことに気付き、『枕草子講座』四巻と合わせて慌てて注文。初回から80人、今月も70人以上の聴講者で教室は満杯。本格的に全段読み通す覚悟で臨みます。『枕草子』は一度も授業で取り上げたこともないので、折々予習の日々となりました。
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物語研究会編『記憶の創生―物語|1971>>>2011 』合評会

「記憶」の創生―物語 1971>>>2011

 本日、合評会を学習院大学で。ボクの、
「ふたつの『源氏の物語』――対立項としての〈喩〉と「刈り込み」の第三項」
は若い会員さんのレポートで、「ふたつ」と「副題」が呼応しないという耳の痛い批評を頂戴する。学生への添削で、「説明不足」と書き込むことも多い、その添削教師としての自分の文章のエッセンスが分かりにくいと言う批評でした。

 もちろん、意図するところは、草稿本と浄書本のふたつの『源氏の物語』であって、青表紙本と河内本とがこれに対応するわけではない。また「と」で括った「刈り込みの『第三項』」とは本文再建に質する必要のない末流伝本の謂だから「あるいは」が適切だったかもしれません。次の著書に再録するときには改めます。それにしても、人文科学の論文は難しい。自己満足の世界に「完璧」はあっても、実際にはまったく上手く行かないもの。生涯稽古です。

 論文副題の「あるいは」と言うと、三谷邦明さん語彙。若い人が中堅、ベテランの文章を切る、これが物語研究会の醍醐味だとすれば、この会は若い人たちが元気だから、向こう10年、あるいは20年は大丈夫、そんな気がしています。
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命日。

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15日は父の命日。すでに一周忌法要は、葬儀と同じく、ゆかりの蚕業試験場跡に建てられたセレモニーホールで済ませました。

 この一年、慌ただしく過ぎてゆきましたが、黙って好きな道に進むことを許してくれた父の想いを胸に、また一年、また一年と齢を重ねてゆくつもりです。
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小峯 和明編『日本文学史 古代・中世編』

日本文学史 古代・中世編日本文学史 古代・中世編
(2013/05/10)
小峯 和明

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執筆者のおひとり、深澤さんから拝領。豪華な執筆陣、「コラム」もテーマリレー形式が新機軸。教科書でなくとも、研究者必備の一書だと思います。ありがとうございました。
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久下裕利編『王朝の歌人たちを考える―交遊の空間』

王朝の歌人たちを考える―交遊の空間 (考えるシリーズ)王朝の歌人たちを考える―交遊の空間 (考えるシリーズ)
(2013/05)
久下 裕利

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 具平親王と『源氏物語』を論じた福家先生から拝受。このところ集中的にご自身の研究の原点となる『源氏物語』の成立背景について論じておられます。ぜひ一般にまとめていただきたいと思います。ありがとうございました。
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善光寺の八重桜



 連休最終日の善光寺。まだ八重桜が咲いていました。悪いところを治して下さる有難いびんずる様は両国回向院に出張中。
 
 長野市の水野美術館で「昭和のこども展」。帰りがけ、坂城のびんぐし湯さん館に立ち寄る。これは秘境の穴場スポットと言う趣。
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ケンボー先生と山田先生~辞書に人生を捧げた二人の男~

ケンボー先生と山田先生~辞書に人生を捧げた二人の男

 面白かった。強烈な個性の国語学者の相克の物語。ふたりとも大学や研究所の職を壮年期に投げ出しても暮らせたのだから、辞書は膨大な利潤を生む産業だったと言うことでしょう。

 辞書の購入対象も、学生から一般社会人に拡がり、紙媒体から電子辞書やネットの検索サイトに移行しているはずです。また、著作権や印税も構造的、質的な変化はあったのでしょうが、需要や使用頻度そのものは増えているのではないでしょうか。

 ボクからすれば、山田忠雄と言えば、『竹取物語総索引』そして、山田ファミリーの日本古典文学大系『今昔物語集』全五巻。そして、萩谷先生の「山田忠雄氏の憶い出」「三省堂ぶっくれっと」1997 NOVEMBER No.127。この文章には池田亀鑑の「紫式部日記」の演習の際の山田・見坊両先輩とのやりとりが活写されてあります。

 「今度はこれを書いたから読んでおきなさい」と先生から一部頂きました。信義に厚かった人柄を偲んで滋味溢れる文章。ぜひ図書館で探し出して御一読下さい。
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