物語学の森 Blog版 2012年12月
物語学の森 Blog版
このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。
年末所感。
芥川竜之介―絵画・開化・都市・映画芥川竜之介―絵画・開化・都市・映画
(2006/04)
安藤 公美

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 先月、教員室で頂いたのに紹介し忘れていたようです。ふんだんに図版が用いられており、うらやましくなるような、凝りに凝った作りの本です。


かぐや姫と絵巻の世界―一冊で読む竹取物語 訳注付かぐや姫と絵巻の世界―一冊で読む竹取物語 訳注付
(2012/11/19)
上原 作和、 他

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 今年の成果は三年越しのこの本。掲載許可を頂いた所蔵先の当時の主任の定年退官になんとか間に合いました。また、『竹取物語』の本文研究は、自身にとっても20年来の宿題でした。これを期に自身の研究史を一覧できる本をまとめたいと思っています。
 
 先日、エレベーターでご一緒した副学長から「先生、何年目になりましたっけ」と声を掛けられました。「三年目終わるところです」と答えると「学生の雰囲気変わってきましたか」との仰せ。生き残りを賭けた大学の将来は決してバラ色ではないけれども、退歩するわけにはゆきません。来年は新たなスタッフもふたり加わることになっており、大学改革の動きは加速します。ボクとともに歩んで来た改組一期生も四年生。ひとつの完成形を目指します。
 周囲を見渡すと大学も学会も同世代がその中核になりつつあります。なかには時代の流れが読めずに権限を乱用して周囲と軋轢を起こしている者もありますが、これは80年代、過渡期の大学で「徒弟制度」をどう見つめ、どのように旧来の象牙の塔の問題を捉えていたのか、と言う認識の問題と言えるでしょう。結果は、純血路線をつきつめると、民主党や日本未来の党よろしく誰も振り向いてはくれません。
 学究たる者、「時代の風」のその風向きは読み違えぬように、旧派を他山の石として、肝に念じておきたいと思います。 


2012-12-29 Sat 12:01
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鈴木重胤『詞の通ひぢ』

 平田派の国学者、鈴木重胤の『詞の通ひぢ』を入手。掌サイズのかわいい版本なので思わず手に取っていました。

2012-12-26 Wed 15:26
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入学前教育

 日曜出勤。入学予定者と保護者を迎えて事前指導。 さらに学科交流会。教育学科の進行を担当。写真は先輩の話に耳を傾ける高校生たち。
 今年もこうして暮れて行きます。

2012-12-23 Sun 16:18
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鈴木重嶺八十二叟詠草

初聞郭公
をこりなは わかき人にや 笑はしむ  夜のねさめの はるもととけす 八十二叟重嶺

2012-12-20 Thu 21:43
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新収古筆切一葉

 也足軒中院通勝の詠草。天理図書館蔵の天正廿年本竹取物語の奥書にも名前が見えています。

2012-12-18 Tue 21:18
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共同研究会終了。
 『源氏物語』の本文資料に関する共同研究会無事終了しました。
 計8本の本格的な文献学尽くしの報告を聞きました。とうほうの作成データも関心を持っていただけたので安心しました。内容は三月刊行の報告書に掲載します。

2012-12-16 Sun 09:37
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第2回 源氏物語の本文資料に関する共同研究会
第2回 源氏物語の本文資料に関する共同研究会

【聴講大歓迎】

◇日時 平成24年12月15日(土)午後1時〜6時
◇場所 國學院大學120周年記念2号館 1階2102教室

研究・報告1(午後1時10分〜)

(1)「平瀬本」本文の特質--蓬生巻を中心に-- 豊島秀範(國學院大學)
(2)『源氏物語』正徹本の本文系統(二)--大内家・毛利家・吉川家の文事との関わり-- 菅原郁子(専修大学大学院生)
(3)孤立する本文--早蕨巻における-- 中村一夫(国士舘大学)
(4)ハーバード大学本『源氏物語』の改行意識 伊藤鉄也(国文学研究資料館)

研究・報告2(午後3時30分〜)

(5)吉見正頼旧蔵本「浮舟」巻別註と木下宗連 上原作和(明星大学)
(6)覚勝院抄源氏物語の諸本分類について 上野英子(実践女子大学)
(7)京都大学図書館本『紫明抄』について 田坂憲二(慶應義塾大学)
(8)明融臨模本「若菜上・下」帖の親本の性格について 渋谷栄一(高千穂大学)

 ボクの報告は、隠し球のパワーポイント。会場においで頂かないと観られません。悪しからず。

2012-12-14 Fri 18:23
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川村裕子著『王朝文学の光芒』
王朝文学の光芒王朝文学の光芒
(2012/12/11)
川村 裕子

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 川村裕子先生の第二論文集は、自身の研究史をここでいったん中仕切りにして、次のステージに進むための道標的な意味があるようです。
 
 卒業論文、修士論文、そして長崎、新潟時代と研究史を愛しみながら顧み、そして今のわたくしがある。

 そんなメッセージが込められているように思います。ありがとうございました。

2012-12-10 Mon 11:17
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佐久平樫山工業のイルミネーション

 佐久平名物、樫山工業のイルミネーション。環境に優しく、しかも鮮やかなライトアップです。

2012-12-08 Sat 20:41
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『鰯売恋の網引』の勘九郎
 十八代目・勘三郎の急逝。残念です。三島由紀夫『鰯売恋の網引』をもう一度観たいと思っていました。調べてみると、

 勘九郎の会第1回公演(1989年(平成元年)11月26日 東京・歌舞伎座)
  演出・振付:藤間勘十郎。
  出演:坂東玉三郎、中村勘九郎、中村富十郎、坂東弥十郎、中村橋之助、ほか

 で観ていたようで、すでに24年前。中村屋ご本人も贔屓筋も当たり役だと評していたようです。
この時はまだ幼かった勘九郎・七之助と息のあった『連獅子』もあって、たいへんな拍手と共にボクまで目頭が熱くなったのを思い出しました。                                   合掌

2012-12-06 Thu 14:20
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