物語学の森 Blog版 2012年07月
この夏の宿題
2012-07-31 Tue 06:15


三年越しの宿題。この秋には必ず出版します。
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清流(父へ)
2012-07-28 Sat 13:59
午後の天気午後の天気
(2012/06/20)
吉田拓郎

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 「清流(父へ)」は副題を付けた上での新録音(You Tubeのものは古いバージョン)。66歳、すでに40年近く前に他界したはずの、彼の父へのことばが、ひしひしと重く伝わってきます。
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授業15回について
2012-07-25 Wed 09:30
 ようやく最終週。とは言っても31日に最難関の再履修クラスがあるので、気分はまだ緊張状態。近隣の大学の学費と比してかなり高めゆえ、授業15回は守るべきだと思っています。学費の安くて有名なお隣は勤務先の前期納入分より若干低額と言う驚くべき事実を知りました。と言うことは、施設の充実度のみならず、学生ケアもハイクオリティを保たなければなりません。

 10年ほど前の記録を見返すと、七夕時分で授業終了、同僚の先生と暑気払いをしていました。今では小中学生よりも長く学校に通っているので、まさに隔世の感があります。これに補講と集中講義で夏休みは一月欠ける学生もいるようです。

 いずれにしてもこれだけ各大学にこの制度が徹底してくると、いずれ各所の不満も聞かれなくなってくることでしょう。
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小峯和明編『東アジアの今昔物語集―翻訳・変成・予言』
2012-07-22 Sun 11:22
東アジアの今昔物語集―翻訳・変成・予言東アジアの今昔物語集―翻訳・変成・予言
(2012/07)
小峯 和明

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 増尾さんから拝領。いつもありがとうございます。増尾さんの御論は「もののけ」。中で「物の気」とあるべきところ、物語研究者が今だに「物の怪」表記を捨てきれないことをご批判なさっています。まこと至言。啓蒙に努めます。

 先日も『源氏物語絵巻』を発表した某君に、詞書の本文系統まで論じたことがありながら、そこでは『新編全集』を使用していたので、これを批判させて頂きました。これでは画面はNHK、音声は民放のニュースを聞かされているようなもの。研究者の保守性は、学術の進展を阻害させている面もあると思っています。

 土曜日は神奈川大学では初めて開催の物語研究会例会。ここでもやはり底本右に倣え状態を批判する問題提起がありました。これにはまったく同感。故築島裕先生編集の『古語大鑑』の『源氏物語』の本文は陽明文庫本であることも紹介されました。そう言えば、築島先生の『訓読語』に関する研究の『竹取物語』でも底本は新井本と武藤本とを併用されていました。やはり高い見識をお持ちだったと言うことなのでしょう。

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週間読書人に『記憶の創生』書評。
2012-07-19 Thu 13:10
 週間読書人に、津島知明さんによる『記憶の創生』の書評が掲載されました。「外と戦った」世代と称する津島さんのことばのひとつひとつに共感します。どうぞご覧下さい。
「記憶」の創生―〈物語〉1971-2011
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佐渡人名辞典と辻守遊
2012-07-16 Mon 06:50



京都から西川一久を佐渡に招いて源氏物語を講義させたのは、相川の役人、守遊・辻八郎佐衛門と判明しました。本人は佐渡を離れ、財産を処分して晩年京都知恩院で剃髪していますが、子孫は佐渡で和歌連歌を能くし、明治初年、五代後の辻守富は学問所で教鞭を執っています。

 守遊は里村法眼に連歌を習ったとありますから。佐渡に残る写本のひとつは、この家から譲渡されたものかもしれません。



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大塚ひかり著『女嫌いの平家物語』
2012-07-15 Sun 14:15
女嫌いの平家物語 (ちくま文庫)女嫌いの平家物語 (ちくま文庫)
(2012/07/10)
大塚 ひかり

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 連日拝領、しかもメールまで頂戴して恐縮です。先日、傳民部卿局筆『源氏物語』「蓬生」巻の断簡を入手したばかり。この伝承の通りなら、平清盛の姪、藤原領子の筆になるもの。つまり、藤原宣孝の末流で、しかも信濃前司行長の叔母にあたる。本書では系図「平家に関する文学の作者の周辺」に見えています。平家の女性たちは、ステロタイプな「悲劇」の人生として論じられるけれども、これを「女嫌い」の枠で括って『平家物語』の本質に迫ったエッセイ。
 これはいけますよ、大塚さん。
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大塚ひかり著『古事記 いのちと勇気の湧く神話』
2012-07-12 Thu 07:22
古事記 いのちと勇気の湧く神話 (中公新書ラクレ)古事記 いのちと勇気の湧く神話 (中公新書ラクレ)
(2012/07/09)
大塚 ひかり

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 著者・大塚さんから拝受。『全訳源氏物語』も立派な仕事ですが、『古事記』から『平家物語』まで、作品のエッセンスを上手に切り取ってアレンジする才能にはいつも圧倒されています。この能力は、研究者で比肩し得る人をなかなか思い当たれません。やはり天賦の才と言うべきか。
 せめてその技を本書で学ばせて頂くこととします。ありがとうございました。
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寛文3年(1663) 京都から西川一入,佐渡に来島。源氏物語を講義する
2012-07-10 Tue 07:43
1663 寛文3
4.4 庄内藩,自領に逃げ込んだ村上藩領の逃散百姓123人を送り返す([3]377)
4.16 佐渡奉行若林六郎左衛門,割間歩の稼行を中止し,反対した山師や相川町人惣代らを投獄する([3]517)
5.23 長岡船会所船道法度が定められる([3]127・583・717)
7.1 三面川・高根川など洪水。村上城下入水する([3]362)
11.6 村上藩,天守三層櫓の造り替えを完成。山麓の居館を拡張する([3]182)
11 村上藩主松平直矩,太田三右衛門に軍書を読ませる([3]754)
12.14 蒲原郡田島村小百姓ら,非道を行ったとして庄屋を村上藩に訴える。村上藩,吟味の結果,庄屋一族19人を斬首とする([3]379)
◇長岡藩,「免定帳」を作成,独自の年貢収納制度を確立する。同11年には,「損地定免制」を採り入れる([3]127)
◇村松藩陣屋普請完了する([3]170・595)
◇津川町に六斎市が立つ([3]189)
◇京都から西川一入,佐渡に来島。源氏物語を講義する([3]763)

佐渡越後デジタルライブラリーでヒットしました。ただし、『源氏物語』はこの一例のみ。この夏の宿題とします。
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書評録(至知命)
2012-07-08 Sun 11:36
 今年の末で知命。これを区切りに父の命日あたりを期して雑文集成の小冊を作ろうと思っています。私家版にしようか、版元さんにお願いするか、これも秋頃までには決めておきたいところ。
 そこで、リスト作成中。まずは、「書評集成」。

*「古橋信孝著『雨夜の逢引―和語の生活誌』」「解釈と鑑賞」62巻1号、至文堂.1997.01.10
*「物研25年-この一本・河添房江『源氏物語の喩と王権』「物語研究会会報」27号・物語研究会.1997.08.19
*「書評・三谷・狭衣学の文献学史的定位の問題-三谷榮一『狭衣物語の研究(伝本系統論編)』「日本文学」09月号・日本文学協会.2000.09.10
*「高橋 亨・小嶋菜温子・土方洋一 著『物語の千年-源氏物語と日本文化』「古代文学研究 第二次」09号古代文学研究会..2000年10月19日
*「書評・藤井貞和著『平安物語叙述論』のために」「古代文学研究 第二次」10号特別号・古代文学研究会・2001.10.19
*「書評・兵藤裕己著『物語・オーラリティ・共同体ー新語物序説』」「日本文学」09月号・日本文学協会・2002.09.10
*「400字批評・大井田晴彦著『うつほ物語の世界』」「物語研究会会報」34号・物語研究会・2004.03.27
*「書評・東原伸明著『源氏物語の語り・言説・テクスト』」「日本文学」03月号・日本文学協会・2005.03.10
*「書評・久保朝孝著『古典解釈の愉悦-平安朝文学論攷』」「日本文学」09月号・日本文学協会・2011.09.10
*「書評・三角洋一著『宇治十帖と仏教』」「物語研究」12号・物語研究・2012.03.31

 先日書いたばかりの「回顧録」も入れようと思っていたところ、先週の懇親会で「あれはイエローカードですよ」と某君に言われる。「ただし、後ろにはレッドカード三枚くらいの人もいたから中和されました」とかなんとか(爆)、ボクの文章はどこをどう読めばそう評されるのか、読者の受け取り方はまことわからぬものです。

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