物語学の森 Blog版 2012年03月
物語学の森 Blog版
このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。
充電中所感。
 新年度、TAをお願いする学生さんから説明が聞きたいと言う要望メールがあったので、約束の時間通りに出勤したものの、音沙汰無し。一時間ほど科研の処理、新年度分での研究費の購入などをしてから携帯に電話すると「今から出ます」とのこと(笑)。四月になれば彼らの研修も行うけれども、これはこれで話を聞き、アドバイスをしました。

 思えば、今年も出版の予定はあるものの、いずれも共編ゆえ、こちらの手をいったん離れている段階、せかしてもろくなことにならないので、じっと待つことに専念、つまりは充電期間中。気楽な日々です。
 一度目を通しただけで、要精読の本も目白押し。ただし、来週から新学期が始まるのでまた積み残しになるかもしれません。
 なにせ、大学教員の校務は十年前の二倍となったと言われています。当方も「○●業務…免除」のお約束につられ、比較的研究に専念できるかと思って着任したけれども、大学を取り巻く厳しい現実をつきつけられると、ちと思惑とは違う流れになりつつある感もありますが、だだし、これはこれでやり甲斐もたくさん見つかりました。まあ、すべてこれでよし、と楽観的に考えています。
 携帯電話を充電しながら使っている人も沢山いますが、まさに研究人生、かくの如し。

 今年は暮れに人生半世紀となるゆえ、記念の冊子でも作ろうかな、と言う思いはあります。さて、どんな本にしようかな。

 
2012-03-31 Sat 10:00
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工藤重矩著『源氏物語の結婚 - 平安朝の婚姻制度と恋愛譚』
源氏物語の結婚 - 平安朝の婚姻制度と恋愛譚 (中公新書)源氏物語の結婚 - 平安朝の婚姻制度と恋愛譚 (中公新書)
(2012/03/23)
工藤 重矩

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 工藤先生から拝受。従来の御研究を新書版として平易に書き下ろされたもの。新聞広告を見て、今度書店に寄ったときには、忘れずに購入しようと思っておりました。ありがとうございました。

 高群逸枝学説をどう批判的に受容するか。この一点に研究の進展はあるような気がします。

2012-03-28 Wed 08:29
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文章作法と論法を学ぶ。
 早稲田で某委員会。その前の、次号の念校作業から参加。再校とのつきあわせと素読み。さりげなく執筆者の誤植を見つけたりするのが仕事。ここでも、文章作法のイロハを再認識させられることがありました。
 他の分野の査読結果をお聞きしていると「オレのって大丈夫?」と自問自答することもしばしば。論の掘り下げ方、説明の仕方、すべてを自戒の材料としなくてはいけません。任期満了で卒業の予定が「水入り」論文多数のため、またしばらく緊張の日々となりました。



 
2012-03-27 Tue 08:28
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凄いな。



 ただし、偉いのは著者とまんが家さん。こちらはチェック係だから。二刷で少し直したので、ボクの専門が「日本琴学史-×琴楽史」となっている版をご購入下さると有り難い。
2012-03-26 Mon 07:50
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話す・語る・読む 田中眞澄さんの肉声

田中眞澄さんを偲ぶ会 制作 2012、3、10発行

 時間が出来たので、在りし日の田中さんの肉声を聴きました。「映画女優・香川京子 戦後日本の映画志」は、ご当人を前にしたギャラリートーク。ボクとペアだった近代文学演習の話を枕にして、木下恵介監督の『二十四の瞳』と成瀬已喜男監督の『おかあさん』を観せてから、授業を組み立てるというお話。
 教員室で「先生は85分で映画をどのように切り取って見せているんですか」と言うボクの質問に対し、
 「良いとこ(シーン)選んで」と誠実に答えて下さいました。いつも田中さんとの会話が楽しみで、早めに入ってあれこれ質問ばかりしていました。こちらがお答えできたのは、書簡の翻刻で崩し字を読んで差し上げたことくらい。
 もっともっとお話ししたい「映画・文化史家」でした。御本をぼちぼち揃え始めています。

2012-03-24 Sat 22:39
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タワー二景



慶応で『小右記』の会。総会を開いたのち、黒板先生、永井先生をお迎えして夕食会をしました。四月で89歳になると言う黒板先生ですが、会を若いみなさんが続けていてくださることがありがたいとのおことばでした。永井先生もお元気で大河ドラマの裏話をお聞かせ下さいました。都内某所までご夫妻をお送りし、またの再会を約して帰宅しました。
2012-03-22 Thu 06:34
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紀州家本源氏物語
 紀州家本源氏物語なるサイトを発見。ランキング上昇にご協力下さい。
2012-03-19 Mon 08:40
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物語学の課題


2012-03-18 Sun 15:35
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日向一雅編『源氏物語の礎』
 刊行会の諸氏より、心のこもった退任、古希記念の論文集・日向一雅編『源氏物語の礎』青簡舎拝領。

 当然、わたくしの先輩たちも退任記念論集のお膳立てをし、版元まで決めて交渉して下ったのですが、なんと先生ご本人に固辞されてしまいました。もう二十年も昔の話です。

2012-03-15 Thu 12:28
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嵐山渡月橋



同志社の古代文学研究会での合評会レポーターを務めました。東京からのベテランのみならず、中核の名古屋メンバー、広島、神戸、さらには発表者も大阪市大、ボクの講義も聴いて下さったことがあると言う京大の院生の方まで参加して、メンバー構成も多彩、質疑応答も活発に行われ、ボクにとっても今後の研究の見通しが開けた濃密な時間となりました。何より、同志社の国文のみなさんは元気。兼任でも在京の源氏研究者オールキャストの趣で、これなら院生も集まってくるよな、と納得、感心。

 翌日は雪。多少空が明るくなってきたので、思い切って嵐山に出掛ける。途中、晴れ間も見えたので、自転車を借りて嵯峨野の周遊開始。もちろんギャラクシーのマップを頼りに出発するも、多少、道に迷う。まずは、大覚寺、ついで広沢の池。一周しようと思ったけれどもこれは諦めて清涼寺の後、雪がひどくなってきたので湯豆腐で雪のやむのを待つ。凍えかかっていたので、湯豆腐で体は芯から温まりました。




 野々宮神社は大盛況。この人並みでは黒木の鳥居を眺めても『源氏』の場面は想起できまい。さらに常寂光寺で時雨亭付近から京都眺望。ぼちぼち帰りの新幹線が気になりだし、時間があったらと考えていた二尊院、念仏寺はパスして一路帰路に就いたのでした。嵯峨野、桂川と言うところ、確かに、松風、琴の音に相応しい風光明媚なところではあることを体感しました。この不景気、観光客の多いのも良いことではないかな。


 

2012-03-12 Mon 12:30
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