物語学の森 Blog版

このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。

今年初めてのクリスマスツリー。



 
 研究室で学生のレポート添削、科研の書類を書いてほぼ4時間。まだ終わらぬものの切り上げて、多摩動物園駅まではじめて歩いて澁谷へ。今年初めてのクリスマスツリーには沢山の人がシャッターを切っていました。

 来年度の改組の説明会、そして懇親会。いつも笑顔のみなさんとの楽しい時間はあっと言う間に過ぎてゆきました。
別窓 | 大学での御仕事の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

緊張感。

 5時限目の授業、かなり進んだところで『それから』の平岡三千代のことを二回続けて「さんぜんだい?!」と読んだ学生さんがいました。昔なら雷が落ちたところですが、緊張感を作っていないこちらの進め方にも問題があるのだと反省することにしました。

 facebookを始めましたが、うっかりミスでクリックを繰り返してお誘いしてしまった方があるようです。緊張感がないのはこのわたくしのようでございます。

別窓 | 生涯稽古の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

中西健治先生『雅文遠望』、飯塚ひろみ著『源氏物語 歌ことばの時空』




 中西健治先生より『雅文遠望-茶屋峠を越えて』、飯塚ひろみ著『源氏物語 歌ことばの時空』の二冊拝領。中西先生の御本は私家版で折々の随想を収めた瀟洒な装丁。お人柄が滲み出る文章、そして滋味溢れる箴言の数々、ありがとうございます。先生のデビュー論文「九百九十九人の王」を読んだ折の知的興奮、そして早稲田の大隈講堂で行われた中古文学会(1989年)で、まだ高校の教壇に立たれていた先生のご発表の雄姿などを思い起こしながら拝読しました。

 中西先生にもお声を掛けて頂いた先日の学会では、まだ自分の本に対面する前の飯塚さんにお会いしました。「自分でまだ見ていないんです」とのことでしたが、装丁も、また歌ことばを丁寧に論じた内容も好感の持てる素敵な本に仕上がっています。


源氏物語 歌ことばの時空源氏物語 歌ことばの時空
(2011/11/30)
飯塚 ひろみ

商品詳細を見る
別窓 | 源氏物語の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

山口敦史編『聖典と注釈―仏典注釈から見る古代』 (古代文学会叢書4)

聖典と注釈―仏典注釈から見る古代 (古代文学会叢書)聖典と注釈―仏典注釈から見る古代 (古代文学会叢書)
(2011/11/07)
山口 敦史

商品詳細を見る


 大学同窓の山口敦史さんから拝受。同叢書第3集(下記参照)にはボクも参加させて頂きました。じっくり勉強会を重ねて論集を出す。このスタイルには学ぶところがたくさんあります。ありがとうございました。
“源氏物語”の生成―古代から読む (古代文学会叢書)“源氏物語”の生成―古代から読む (古代文学会叢書)
(2005/02)
津田 博幸

商品詳細を見る



 また、宮川葉子先生から『源氏物語受容の諸相』青簡舎も拝受。資料館の「陽明文庫展」で社長とお会いしたので、ご挨拶致しました。先日見ることが出来た「尾州家河内本」の来歴が巻頭。詳細の紹介はまたいずれ。御礼のみ。
別窓 | 右書左琴の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

古典籍を前に思うこと。眼福、プライオリティー、そして汗顔。




 金曜日、編集委員会。今年の査読論文のべ十数編。構成、文体、論の展開等の議論になると、自身の論攷ですらこの議論に堪えうる内容であるのかどうかと自問自答してしまうほど真摯なもの。新幹線でお見えになる委員は、入手困難の関連論文を探して国立国会図書館まで出向かれてからこの委員会にこにおいでになったとのことで、ともあれ手許のギャラクシーで検索可能な情報のみお教えしたりして最善を尽くします。
 気をつけなくてはいけないのは、投稿論文の研究史。とりわけ、隣接領域ではあっても守備範囲外の論攷には細心の注意を払います。

 土曜日、仕事を終えて、三回目の展示替えとなつた「陽明文庫展」へ。資料館に最も近い大学にお世話になったこともあり、研究室からドアツードアで20分。お目当ては『御堂関白記』『類聚歌合』。前者は寛弘8年6月21、22日条、一条天皇辞世歌の条。「君をおきて」の「君」を11年前に薨去した定子皇后と見立てる『権記』、天皇を看取る彰子と見る『栄華物語』と、すでに見解の異なるくだり、和歌本文にも各文献で異同を持ちます。このあたり、プライオリティーが問題となったところでもありました(11月22日付記事、明日のためのその一、前掲書「p406-409」参照)。
 この後、都内西北部に折り返し、某文庫展へ。すると、やんちゃ君たちが芳名録に我が名を記してありました。監督不行届申し訳ありません。大学入りたての一年生故、ひらにご容赦を。
 眼福の日ながら、来週の授業の第一声を考えながら帰宅しました。
別窓 | 大学での御仕事の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

新著近評。

 新著が届き始めたようで、メールを送って下さった方もいらっしゃいます。また深沢秋男先生はさっそくブログで批評、紹介して下った。川村先生の短評もありがたく。こうしたことが励みになるのです。

 深沢秋男先生 fuakiの日記

 川村先生 王朝の文学と猫

 ともに、佐渡、長岡にゆかりの先生のご厚意に感謝します。
別窓 | 源氏物語の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

次回作は『紫式部になってはいけない』?!

 今日はバス路線が朝夕共に異常な込みようで、タクシー利用で散財、懐もどんどん寒くなりました。明日の講座のために生徒さんから購入を依頼されていた本を探すため、吉祥寺のジュンク堂、啓文堂書店と廻る。前者では、助川さんの『光源氏になってはいけない』と『マンガで分かる源氏物語』とがドカンと飾ってもらってありました。ただし、アマゾンの『源氏物語』部門では、『なってはいけない』の後塵を拝しているようで、実際、シニカルかつペーソスの詰まった助川ワールドに支持者が多いことは喜ばしいことです。

 ボクも少し休んで頭を遊ばせた後に、日本琴學史と紫式部伝をまとめたいと思っているのだけれど、後者は助川さんにネーミングをもらって『紫式部になってはいけない』で出そうかな、と半分真面目に考えています。

 人間にはいろいろな側面があって、これを古典の人物を通して透かし見ようというのは面白い。紫式部も自作自演の極めて得意なところが、結果的に成功を収めたことになっているけれども、実際は、周囲にとっては「困ったちゃん」そのもの。娘は母をどのように思っていたのだろうかと考えてしまいます。

 明日のためのその一、しばらくこの本で『紫式部になってはいけない』の勉強をします。
王朝文学論―古典作品の新しい解釈― (新典社研究叢書)王朝文学論―古典作品の新しい解釈― (新典社研究叢書)
(2009/05/23)
圷 美奈子

商品詳細を見る
 
 
別窓 | 源氏物語の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

中古文学会@愛知淑徳大学



 中古文学会秋季大会は22年ぶりの愛知淑徳大学。22年前は先生が土曜日のトリ。懇親会で、会場校の久保さんがこのことを回想され、先生も生前、この時のことを楽しかった思い出として繰り返し語っておられました。ずいぶん増築されたものの、会場のホールは、22年前と同じ会場でした。日曜日のトリは伊井先生、塚原先生との竜虎相打つ論争があったことを覚えています。

 日曜日は入学前プログラムでとんぼ返りしましたが、あの時のビデオを取りだしてみました。当時、白内障の先生は、左目にサングラスを入れておいでです。懐かしい。

 初日の午前中は土砂降りの雨の中、徳川美術館で、尾州家河内本、すなわち、豊臣秀頼、徳川家康旧蔵本に、松浦家旧蔵『源氏物語』各種を熟覧しました。眼福でした。

別窓 | 全国ツアーの巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

好著続々刊行。

王朝文学文化歴史大事典王朝文学文化歴史大事典
(2011/11/25)
小町谷 照彦、倉田 実 他

商品詳細を見る

中世王朝物語 表現の探究中世王朝物語 表現の探究
(2011/11/18)
妹尾 好信

商品詳細を見る

源氏物語を考える―越境の時空 (考えるシリーズ)源氏物語を考える―越境の時空 (考えるシリーズ)
(2011/11)
不明

商品詳細を見る


 学会前に新著続々刊行。事典は執筆者が多くなればなるほど、編者の踏ん張りが鍵となります。妥協すれば雑になり、ただし時間が掛かると版元に迷惑を掛けることなる…。つまり、編者がマメな人で、かつ人望がないと企画が成り立ちません。この緻密さ、執筆陣の確かさ、まさしくたいへんな労作を賜りました。
 妹尾先生の御著作、その始まりが、『海人の刈藻』の校注からであったこと、「あとがき」で初めて知りました。その後の精進によって、斯界に「中世王朝物語」研究を定着させた功績は申すまでもありません。
秋澤先生、袴田さんの論集は、力作論文が並びます。
 御学恩、ありがとうございました。
別窓 | 右書左琴の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

秋、深まる。




 すっかり秋が深まって来ました。金木犀が香ります。

 ここ数年、独力で苦労して集めた「売立」情報ですが、すでにデータベース化され、9月から公開されていました。有難いことです。




 coming soon!
別窓 | 右書左琴の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| 物語学の森 Blog版 | NEXT