物語学の森 Blog版 2011年10月
大和の尼寺展
2011-10-30 Sun 10:20
 参加保証教員になっていたので、学園祭のステージに出向く。授業では決して見せたことのないはじける笑顔、これもよし。そのまま地下鉄で日本橋高島屋、「大和の尼寺」展。当地はじっくり時間を掛けて廻ってみたいところ。

 さらに神田に移動して「神田古本祭」、予想外にたくさん買い込んでしましました。今年は専門書も当たり年らしく、欲しい本全部は購入出来ないかも知れません。ぼちぼち揃えます。
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吉見正頼旧蔵本「浮舟」巻追補
2011-10-29 Sat 09:13
 『マンガでわかる源氏物語』(池田書店、11月刊)責了。『光源氏物語傳來史』11月19日刊も最終段階。部分的に、吉見正頼旧蔵本「浮舟」巻について論じているので、悉皆調査も併行して進めます。
 まず、書き入れ註記、これは、桃園文庫藏伝明融筆本「浮舟」巻にはなく、付箋に註記が記されるのみにもかかわらず、当該本は、冒頭の年立てから『細流抄』。ほぼ、『細流抄』と『弄花抄』、すなわち、三条西実隆の源氏学に限定されるようです。
 本文は、もともと浮舟巻そのものが大きな異同がない巻なのですが、桃園文庫藏伝明融筆本、ついで三条西家日大本とに親近性が認められる、いわゆる青表紙本系の善本であることが判明しました。

 三条西家の源氏学と萩毛利藩の學藝との関係を考える必要がありそうです。
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幻の吉見正頼旧蔵本「浮舟」巻調査遠征。
2011-10-28 Fri 10:38
 学園祭期間に入ったので、関東を南下すること60キロ、友人達が何人もお世話になっている某大学所蔵文庫を調査に出向きました。富士山もなんとなく近くに見える田園地帯、雄大なキャンパスが広がります。地震で四月に延期された第一回調査は、この青焼き写真の複写本54帖全体を捲るのに必死でしたが、今回は巻も限定して悉皆調査、かつて20年間不許可の複写も今回はお許し頂きました。ほんとうにありがとうございました。

 吉見正頼旧蔵、すなわち、世に言う大島本ですが、「浮舟」巻を欠本として架蔵されていたため、大島本とはいえません。何よりこの巻がいつ補われたのかを判別する必要があります。すくなくとも、内部徴証から昭和10年には、この54帖で校合が施されていますから、昭和5.6年には池田亀鑑がこのかたちで保有していたことになりますし、昭和7年の東京帝国大学で行われた『源氏物語』展、ならびに昭和12年の東京帝国大学山上会議所の展観に当該本が陳列されていたことが知られています。
 
 となると、明らかに他の巻とは別筆のこの巻は、

  ① 池田亀鑑入手以前に「浮舟」巻が痛んで清書された
  ② 桃園文庫でありあわせの、いわゆる第一次「奥入」附載の「浮舟」巻が補綴された

 の二ケースが想定されます。この本には、桃園文庫関係者のペン書きの傍書の他、「細」=細流抄、「弄」=弄花抄 の書き込みもあり、これが原本のままの書入註記なのか、桃園文庫で書き込まれたものなのかを見極める必要があります。

 ①の場合、佐渡時代には、これを行うことは、明治以降、昭和初期当時の状況からして不可能ですから、佐渡以前のこととも考えられます。佐渡に売却される際に、補綴されたとなると…。今日はこのへんで止めておきましょう。詳しくは、12月に口頭報告いたします。
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いろいろ追い込み。
2011-10-27 Thu 07:55
 校正二つが併行。どこに送ってもらうかにも腐心して、事務職員さんまで心配して下さるほどタイトな日程になってきました。ほぼ固まっているため、むしろ自分を納得させるための時間と言えば言えるでしょう。
 大学は学園祭期間に入り、顔を出しておこうかな、と言う企画がいくつかあります。ボクのハンコで出る人たちもいるし。
 そんな中、卒業厳しいかな、と思っていたゼミの学生さん、決まっていたお仕事をキャンセルして、大学の勉強を頑張ります、との決意を聞かされ、安心しつつも、「次の仕事大丈夫?」と聞いてしまいました。いやいや、折角の決意の腰を折ってはいけません。「観てあげて!」と言われた出演番組も他の学生さんとの兼ね合いもあってついぞ観ませんでした。

 明日は特別に閲覧を許可して頂いた大学の文庫を調査の日。
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『とめはね』の桑野(高城)先生 社中展。
2011-10-24 Mon 06:51



 『浜松中納言物語』の註釈の会。いよいよまとめの段階で、どのようにかたちにするのかを思案中。そんなところ二階ギャラリーでは、同級生の高城弘一先生を囲む「月陽亭」のみなさんが社中展のために展示準備中。NHKでドラマ化された『とめはね』の桑野先生のモデルが高城さんと言うことで、上記のパネルも飾ってありました。東武練馬駅徒歩三分です。どうぞご観覧下さい。
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秋冷の夕焼け
2011-10-21 Fri 08:13



 水曜日の五時過ぎ、青学のキャンパスで。左下は間島記念講堂。みんなが写メを撮っていました。六本木ヒルズも夕陽に照り映えて美しかったのだけれど、木々が邪魔して良い写真が撮れず仕舞い。少し歩いていたらあっという間にこの美しい光景は宵闇に隠れて行きました。
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忙しさのピーク。
2011-10-19 Wed 06:46
 校正二つ。ひとつは一月刊行が先延ばしになった単著。もうひとつは…刊行まで内緒にしておきます。ともに来月刊行となります。これに申請書も抱え、いつも机に向かう時間を確保することばかり考えている状態。それゆえ、更新も滞りがち。今しばらくご容赦を。
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四十年目の物語研究会。
2011-10-16 Sun 08:41
 十月が節目となる四十年目の物語研究会を青山学院で。ボクはもちろん途中参加組ですが、それでも25年目になりました。
 いつもながらの例会スタイルで若い人の『源氏物語』に関する力作の発表二本を聞く。発足当初は三十数名の会であったようですが、今では200人超。ただし、日本文学系学界そのものの閉塞感もあって、今後の展望は必ずしも明るい未来ばかりではありません。それでも、今よりすこし、もうすこし、と前へ進んでゆけばよい。一月休んで今度は十二月。月日の流れははやいものです。
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大塚ひかり著『愛とまぐはひの古事記』ちくま文庫版
2011-10-12 Wed 06:19
 筑摩書房から文庫化された大塚ひかり著『愛とまぐはひの古事記』拝領。ここ数年、西郷信綱の『古事記註釈』全八巻、『益田勝実の仕事』全五巻、大塚さんの『源氏物語』現代語訳全六巻と、ボクの書架のメインを独占している感のある、ちくま文庫の一冊。大塚さんと言えば、読解、要約の達人。ことばを生業にしている方だから当然と言えば当然なのですが、想念のカオスを巧みに要を得た言葉でまとめて下さる作家さんと言う印象。しかも、さりげなく学殖を布置してあるから読んでいて安心感もあります。硬質の研究書とは異なる魅力を本書で堪能してください。
愛とまぐはひの古事記 (ちくま文庫 お 39-10)愛とまぐはひの古事記 (ちくま文庫 お 39-10)
(2011/10/06)
大塚 ひかり

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 日曜日に『枕草子』、火曜日に『うつほ物語』の輪読研究会に参加。以前なら毎週出ていたような気もしますが、前者は二月おき、後者も年十回程度のペースとなったため、むしろ出やすくなりました。どちらも欠かせぬ栄養源であり、かつ修練の場でもあります。

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名和修先生講演会。
2011-10-09 Sun 08:21
名和先生

二コマ終えて、名和修先生の講演会。会場には200名近い聴衆で膨れ上がり、近衛家の歴史、そして名宝の数々の解説をして頂きました。ご講演は、なんと2時間7分。ありがとうございました。

 写真は二次会、小右記講読会のメンバーと。春にはこのメンバーで陽明文庫に伺う話で盛り上がりました。また宜しくお願い致します。

三浦雅士氏 書評『源氏物語の論』。この連休にまた読み返したいと思います。
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