物語学の森 Blog版

このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。

さよならぼくたちのようちえん。

 夕方、所用で東武東上線に乗ったところ、30分に三本しか無く、郊外に向かっているのに、どんどん乗り合わせてきて、汗ばむほどの混みよう。どさくさのお蔭でハンケチを落としました。

 帰宅してのんびりとドラマを見ていたら、突然画面が暗くなり、同じ場面が二度出て来ました。八ヶ岳山荘と佐久の実家を繋ぐ道で、通い慣れた光景。高校時代にお世話になった小海線を幼稚園児が走り回っていました。若者が少ない典型的な過疎地、子どもの顔を見ればよその子だとすぐ分かるような土地柄ですから、設定に無理があるなあと思って見ていましたた。5人の子どもたちが次次に脱落して最後はひとりになってと言う展開…。ところが、放送事故で8分飛んだようで、物語の辻褄が合わなくなり、???となった終わり近くにお詫びのテロップ。ドラマに出てくる名前の大学病院は実在しませんが、国際的に有名な病院は近くにあります。ちなみに院長先生はボクよりひとつ年長だそうです。「馬流」の地名は、千曲川の激流で馬も転ぶ「まながし」。
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厄年以上の厄難。

 このところ、厄年以上の厄難が頻発、厄払いにどこかに出向きたくなるような中、年長の皆さんの温かい配慮でなんとかやり過ごしています。四月からの大学の始業もやや不規則となり、ペースをつかめません。こういう時は机に向かっても気の利いたことは書けない物ですね。ただ、締め切りは確実にやってきます。
 ひとつひとつチャンネルを切り替えるように気分も変えてゆきましょう。
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終日リーデング。

 春の学会に間に合わせるためのゲラ、紀要、そして査読論文のための勉強。論文は、年間ベストバウトを推薦するため、他分野の論文も読みます。むしろ、他分野の人に分かってもらえなければ意味がない。蛸壺的思考は、学界を衰退させるだけ。「オレの書いた物を、あの学会は認めてくれない」などと言う声を時に耳にしますが、説得力があれば、心ある研究者には分かってもらえます。問題なのは、固陋頑迷で排他的な研究者。定年制が敷かれていずれは居なくなるだから、と腹を据えれば何とも気にならない。いや、むしろ、自分がそう思われないように、柔軟な思考がいつも出来るようにしておきたいと念じています。
 ただ、人は過ちの歴史を繰り返すのが宿命、いつ何時、「こいつがいなくなれば…」と若い人に思われないとも限りません。いつも謙虚な姿勢で、若い人の文章に対して真摯に向き合いたいと思っています。

 昨日、ある大学の新年度のシラバスを閲覧したら、あっという間に「virus.*****.ac.jp」がこのブログを逆探知チェックしていました。無礼なシステムですな。あまり用心深いのも如何なものでしょう。むしろ優秀な卒業生をいかに育てているかをアピールした方が良いように思います。
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バスに乗って。

 このところいささか懐具合が温かくなったせいか、すぐにタクシーに乗ってしまう癖が付き、「これでは歴史学の泰斗が急逝した遠因のエコノミー症候群を地でいってるよ」と思いつつ、なかなか徒歩、自転車、バス利用を実行できないでいましたが、所用が重なり武蔵野線に二日続けて乗ることになったので、帰宅時に、朝霞台駅と朝霞駅発のふたつのバスに乗って時間を計測して見ました。
 前者は時に朝夕に限って至近のバス停着もあるのですが、時間が合わないようです。次善の大泉学園駅行きなら徒歩も含め約30分。後者は、弁財天が農夫の夢に現れて琵琶の秘曲を授けたという伝説のある「妙音沢」なる丘陵の下にあるバス停から徒歩を含め20分。武蔵野線なら後者が乗り換えなしで辿り着けると言うことが判明したわけです。東洋大学の朝霞キャンパスまで、バスで一本だと言うことは分かっていましたが、実際これはたいへん便利。ただし、公園として整備された妙音沢の崖の階段は灯りがないので、夜、スーツケースにネクタイの人が息を切らせて現れたら、かなり不思議な光景ではありました。
 そう言えば、この地に住んで約20年、「今世紀中に都営12号線の駅が近くに出来ますよ」と不動産屋さんに言われました。世紀を10年跨ぎましたが、そのスローガンの看板もあるにはあるが色あせています。光が丘と東所沢駅を結ぶ予定だそうですが、現役のうちには叶いそうもないような気がします。と言うより、もっと南の地に転居しようか、旧宅を改築して快適にしようか、あれこれ思案しているところです。
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自転車。

 昭和の末から乗っている自転車。少しずつ修理を重ねてはまだ乗っています。天気も良かったので、いつもの自転車屋さんで全体のメンテナンスを依頼する。以前、「全然大事にしていないね。こういう人は車には湯水のように金かけるんだ。ベンツかなんか乗っているんでしょ」と言われたオジサンの店です。少し頑固そうですが、とても親身な対応をして下さることが判っているので、毎回同じ店のお世話になっています。
 今日は、和光市白子のジムまで自転車で往復。こちらもプールは節電のためライト二つだけ、しかも18時までとのこと。早めに出掛けて正解でした。
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担庵・江川太郎左衛門。

 勝海舟『氷川清話』に、「七絃琴」の演奏記録と思われる記事を見つけました。

 江川太郎左衛門も、またかなりの人物であった。その嘉永・安政の頃に、海防のために尽力していたことは誰も知って居るだらう。この男は、山の中で成長して、常に遊猟などをして筋骨を練り、明け暮れ武芸に余念なかった。ある時水戸の屋敷に召されて、烈公から琴を一曲と所望されたのを、再三辞したけれども、お許しがないから止むを得ず一曲奏でたが、その音愁揚として迫らず、平生武骨なのにも似ないで、いかにも巧妙であったから、列座のものが手を拍って感歎したといふことだ。

 烈公…徳川斉昭(とくがわ なりあき、1800~1860)。常陸水戸藩の第9代藩主。15代将軍・徳川慶喜の実父。
 江川太郎左衛門…江川英龍(えがわ ひでたつ、1801~1855)。幕臣、伊豆韮山代官。通称・太郎左衛門、号・坦庵。


 そもそも琴を嗜んだ佐久間象山の師匠に当たる人。木戸孝允も門下生だという。「その音愁揚として迫らず」「いかにも巧妙」のように琴にまつわる定型表現を備えており、「といふことだ」と言う伝聞形ではあっても、勝海舟も琴の音を聞いたことがあっての批評であろうと思われます。

 グループ替えで、週末から停電は第一グループに組み込まれました。同じ町内で差があっては苦情も出たのでしょう。



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『海舟日記』は自前で。

 余震は一年続くと言うことで、耐震のための備品を勉強しようと思います。輪番停電のグループが市の広報で緊急告知されましたが、我が家は二つのライフラインスポットに挟まれた地区にあるためか、この町内だけはどのグループにも入っていませんでした。母から電話がありましたが、「ウチは入っていないんだよ」と話したところです。

 それにしてもガソリンスタンド前後の渋滞はどこも凄いですね。週末、信州に帰宅した時も高速道路を降りた直後のスタンド前で大渋滞。生鮮食料品もありません。

 そんなわけで、自宅で研究するしかないわけですが、『海舟日記』は、自前で揃えることにしました。すると、栞に重要人物のプロフィールが書かれてあり、どうしても判らなかった人物のことも判明。やはり重要な本は揃えておかないといけないようです。
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メッセージソングの日。



 ロシア、中国、韓国の人道支援には、少なからず胸が熱くなります。お亡くなりになった方や、行方不明の方、関係者の無念は想像を絶するものがありますが、今はとりあえず、自分で出来ることを考えたいと思います。
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鈴木貴子著『涙から読み解く源氏物語』

涙から読み解く源氏物語涙から読み解く源氏物語
(2011/03)
鈴木 貴子

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 地震の日に頂戴したので紹介が遅れました。〈涙〉で物語史を開拓しようとした力作。『源氏物語』『狭衣物語』『とりかへばや』のみならず、書き下ろしで『落窪物語』『堤中納言物語』までをも読み解いたのは立派。よく頑張りました。ぜひ、御高架をお願いします。
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大地震は渋谷で。





15時に渋谷で約束があったので、六本木通りを歩いていたところ、大震災に遭遇。お巡りさんが拡声器で冷静に対応するよう呼びかけたことで、ようやくことの重大さを理解しました。写真左は大きく揺れる高層ビルや東京タワーを見上げる避難した人々。右は、避難先。企業単位でヘルメットを用意しているところもあり、マニュアル化の必要性を痛感しました。夜はもちろん帰宅難民。都心から郊外に向かう、見たこともない群衆に交じりました。
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