物語学の森 Blog版

このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。

『方丈記』と『百人一首』

 角川の高橋さんから拝領。いつもありがとうございます。
方丈記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)方丈記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
(2010/11/25)
鴨 長明

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(2010/11/25)
谷 知子

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 都の西北大学で機関誌編集委員会。自分の著述もこのように査読して頂いていたわけですね。ただし、この厳しさならば、当時のボクにとっては温情だったのではないかとも思いつつ、真摯な議論に加わりました。
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『心の花』を紐解く。

 仕事を早く切り上げ、明治の仮設書庫で竹柏園『心の花』の複製本を紐解きました。いずれ取り壊されるであろう、4号館と呼ばれた旧体育館を改築した建物です。それこそ「ノルウェイの森」や「いちご白書」が想起されるようなレトロな建造物。マスクを掛けた若い男性司書さんが段ボール入りの複雑な棚の中から、昭和7~10年の分を運んできて下さいました。埃っぽく廊下に電気ストーブが置かれ、底冷えのする中、必死にページを捲りました。大島本『源氏物語』や青谿書屋本『土佐日記』の所有者だった大島雅太郎翁も熱心に実作を行っており、なぜか、雅号・大島景雅の時もあれば、大島雅太郎で登場する号もありました。ただし、お目当ての名前は見つからず。新入会の紹介欄等もしらみつぶしに目を通しました。これを借りようとすると、雑誌扱いで三日間のため、出講日までリザーブしてもらうことに。キャンパスはあちらこちらライトアップされ、一気に現実に引き戻された夕刻のひとときでした。

 11月25日、あれから40年ですか。暮れなずむ空を眺めながらそんなことを考えていました。母の担任でもあった、戦時下教育の傷を負う女性の先生から、「あんなものをかっこいいと思ってはいけない」と叱られた、あの日から、既に三島由紀夫の享年を三つも超えてしまいました。

「三島由紀夫」とはなにものだったのか (新潮文庫)「三島由紀夫」とはなにものだったのか (新潮文庫)
(2005/10)
橋本 治

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映画三昧。

 今後、土日がほとんど埋まってきたので、終日自宅でデスクワーク。一段落付いたら映画を繰り返す。結局三本も見てしまいました。すでに観ていたものもあり、途中でコンビニに出向いたら、一昨年の演習メンバーとすれ違う。近くの大泉学園は高級住宅街ですが、ちょっとはずれた我が家近辺は、昔ながらのどかな雰囲気。渋谷の地だから目立たないだけで、彼女たちの出で立ちも我が家の木戸あたりでは華やいでいました。出がけにジャージを着替えたのは虫の知らせであったかも知れません。同級生とはよく遊んでいるとのこと。

 賢治の妹・トシ役の女優さんを兄貴分の先生が「文章表現」で教えたことがあると先日自慢していました。ちょうど学生女優の時代、多忙で最後に特別レポートを課してなんとかしたらしい…。ボクなら追加はしません。
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(2006/07/29)
三上博史、酒井美紀 他

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 そう言えば、4、5年前、今、取り壊し中の図書館の裏で、今をときめく女優さんとすれ違ったことがある。「おはようございます」と声を掛けたら、人見知りなのか、小さな声で答えていました。あの朝の大人しそうな学生と、画面の向こうで華やかなオーラを放っている人が同一人だと気がついたのはつい最近のことでした。

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北川景子、本仮屋ユイカ 他

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神宮外苑の銀杏並木。



 まだ色づきは7割程度ですが、これを目当ての散歩の人の波、人の波。今週末が見頃でしょう。
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紅葉モノレール。

 つつながく例会を終える。同じ建物の一階で行われていた学会例会は、案内の学生さんを何人も立てており、準備の周到さを学びました。こちらは案内図三枚を「総務課印」をもらって貼ったのみ。ただし、学生さんはこちらの会のことも承知していてアナウンスしてくれたようです。発表内容は、佐渡への現地調査が必要ですが、近々まとめたいと思います。

 多摩モノレールは高いところを走っているので紅葉も陽光を浴びて、風にそよぐカーテンのように映えていました。帰りの武蔵野線は、なかなか融通が利きますね。「まだ乗れますか」と駅員さんに声を掛けたら、出発を待ってくれました。深夜バスも久しぶり。大泉学園の桜通りから徒歩で歩くと、秋風が心地よい夜でした。
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『源氏物語絵巻』詞書の金銀箔のこと。

 先日、教員室で腰を抜かすような『源氏物語絵巻』に関する知見を窺ったので書き留めておきます。調査の結果、この絵巻で詞書の書かれた料紙、特に「横笛」巻では11種類もの「箔」が確認出来るそうです。これらを、専門の「箔職人」さんに鑑定して頂いたところ、それぞれどの鉱山の、どの釜で製錬されたかも目星がつくそうです。鎌倉時代以前の歴史は確認されていませんが、平安時代には、それを自在に操る職人がそれぞれの鉱山にいて、料紙をそこまで運んで仕立てたもののようです。とすれば、「詞書」本文に指摘される本文の乱れ、拙速さも、納入時期が限られていたからこそのものと推定することも出来るわけです。隣接科学との接触もここまで進化してきたのだな、と深く感じ入ったひとときでした。


よみがえる源氏物語絵巻―全巻復元に挑むよみがえる源氏物語絵巻―全巻復元に挑む
(2006/02)
NHK名古屋「よみがえる源氏物語絵巻」取材班

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還城楽、そして抜頭。 




 青山の講義の後、久方ぶりに国立劇場の日本雅楽会公演に出向きました。「還城楽」「抜頭」、ともに全員女性が舞人。お稽古の成果でしょうか、息のあった見事な舞に圧倒されました。秋雨の帰り道も充実感で何のその。
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誤記訂正。

国文学 解釈と鑑賞 2010年 12月号 [雑誌]国文学 解釈と鑑賞 2010年 12月号 [雑誌]
(2010/11/12)
不明

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p83 持明院統(=南朝)→ 持明院統(=北朝)
  大覚寺統(=北朝)→ 大覚寺統(=南朝)

 なお、伏見宮は、系譜上で言えばもちろん北朝の傍系です。「傍系」のその歴史的ありようを述べたつもりです。

p84 北朝・大覚寺統 → 北朝・持明院統

 この論文は、改稿して著作に収める予定です。
 
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鈴木尚著『骨は語る 徳川将軍・大名家の人びと』

骨は語る 徳川将軍・大名家の人びと骨は語る 徳川将軍・大名家の人びと
(1985/12)
鈴木 尚

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以前から気になっていた本ですが、偶然、大学の書店にあったので購入しました。第二次大戦後、荒れるに任せていた墓の改葬とは言え、写真に収めての学術調査は将軍様達には申し訳ない気もしましたが、思わず一気に読了。皇女和宮の御遺体の蓬髪や、片手の骨のないところ、お歯黒までしっかり映っています。すでに物故している著者は、和宮が完全な貴族体型、体質で、有吉佐和子の身代わり説を完全に否定しています。確かに、片手のないのは気になるところです。
和宮様御留 (講談社文庫 あ 2-1)和宮様御留 (講談社文庫 あ 2-1)
(1981/07/13)
有吉 佐和子

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有明の別れ

日曜日の池袋で「有明の別れ」。約三時間の熱演でしたが、構成、演出、照明ともに、とても計算された舞台でした。若い人の頑張りに元気が出ました。
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