物語学の森 Blog版

このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。

風の街

 金曜日の夕方、教務課に成績を提出。
その後、徒歩数分の所にある渋谷某所で、今が盛りの医学部二次試験に向かう生徒諸君と面談。つまり約十倍の難関である一次の筆記を通っているのだからそれだけでも大したものなのですが、ここで落ちたら元の木阿弥。
 中に緊張すると「え~と~」を連発して、右上に視線を飛ばす癖のある人が何人かいて、
 ×「え~と~」
 ○「視線は面接官の目とのど元」
と板書しておきました。それでも直らないのですが、むしろそれも初々しくてよいかもしれません。
 それにしても青山通りのシャネルビルのネオン、おしゃれと奇抜の間隙を縫うと言うか、なんとも言えぬ夜景となっており、帰り際には毎度見上げてしまいます。
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寛弘五年の『源氏の物語』 全54帖完結説を可視化する

 明治で定期試験。早めに家を出て、大学の近所の印刷所で文集の校閲。こちらは校了。さらに教員端末室で原稿二本を添付ファイルで入稿。ただし、図版を一太郎に貼り込むと画像が劣化してしまうとの指摘を受け、システムアドバイザーさんにお手伝い頂きながら、鮮明な画像を添付で送り直す。
 試験はみなさん、よく頑張りました。
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那珂湊へ。

 快晴。昨年も同時期に伺った、ひたちなか市那珂湊の高校で小論文講座。海が広がり、気がついたら写真を取り忘れたのが残念なこと。合併ですでに一年生がおらず、この講座は今年が最後とのこと。純朴な生徒さん達が熱心に耳を傾けてくれました。つくば山を右手に沈む夕陽も美しい暮れ色の中を帰宅しました。
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盲亀浮木の話。

 四月刊行の『王朝文学と隣接科学』所載の論文で、浮舟の歌語「海人の浮木」に触れました。張騫の天河・浮木伝説を原拠とし、これが『法華経』の「盲亀浮木」伝承と融合した、文藝と思想とが凝縮した歌語となったものです。「盲亀浮木」は、海を漂う、目の見えない亀が流木の穴に遭遇する程の稀少な確率のことを言う寓話(『雑阿含経』)であり、人が人として生まれ、尊い教えに出会う可能性をこのように言うのです。先日触れたように、「若紫」巻で光源氏が三千年に一度咲くと言う「優曇華の花」を「待ち得たる心地」と述べていることと合わせ、仏法の導きで良縁を結ぶ「曇華一現」の寓話とが物語の首尾を呼応していることは看過しがたいことであるように思われてなりません。
 
 暮れにとある方から、「条件提示」なる文章を頂戴しました。ところが、今日届いた公式文書には7とあったはずの数字が8となっていました。ラッキーを通り越して末広がりとは。未曾有の不況下にあってありがたいことです。まさしくこれこそ、盲亀浮木の話。
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敦煌型古琴七絃。

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 上海におられる余明先生から、「敦煌型古琴七絃」を送って頂きました。珍しいのでご紹介しておきます。
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萩谷先生一周忌。

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 萩谷先生の命日に当たり、やはり二年にわたって講義を受けたと言う津島さんと墓参。寒咲き水仙が咲いていました。そのまま大塚に移動して、『枕草子』の会で「五月の御精進」の段を読みました。輪読中、「唐絵に描きたる懸盤」なる文章に関する解釈の相違が話題になりました。他の説が坐しての食台を想定しているのに対し、萩谷説は中国風のテーブル様のものであるとするものなのですが、レポーターさんによって、故宮博物館の唐絵にそれを裏書きする図柄が紹介されました。二次会に行くと案内された部屋はまさに、「唐絵に描きたる懸盤」の部屋だったのでした。
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世界にひとつだけの花。

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 上智大学で物語研究会例会。二つの合評会でしたが、著者に先生から花束が贈られる。昔、定年の女性の先生に花束をお渡ししたことはありましたし、謝恩会でもよく見かける光景ですが、その逆は稀なこと。三千年に一度咲く優曇華の花のことを「曇華一現」と言いますが、まさにこういうことを言うものなのでしょうか。
姫君たちの源氏物語―二人の紫の上姫君たちの源氏物語―二人の紫の上
(2008/10)
三村 友希

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猪股ときわ著『古代宮廷の知と遊戯―神話・物語・万葉歌』

古代宮廷の知と遊戯―神話・物語・万葉歌古代宮廷の知と遊戯―神話・物語・万葉歌
(2010/01/18)
猪股 ときわ

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 猪股さんには二冊目にあたる新著を拝受。「手」「譜」「師」など、古代の書かれた音に関して、文献と論考を巧みに整理しながら、〈知〉と〈遊技〉の文化史を構築されています。ありがとうございます。
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講義終了。

 講義全日程終了。まだ余力はありますが、この力は原稿に注入します。
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文集編集中。

 月曜日、本年度最終回。論文演習の履修者は多くが二年間お付き合い頂きました。その成果を文集にまとめようと思い立ち、まずは、テキストを一本にまとめて、それぞれに見て頂き、「自分」→「私」などの統一を図りました。二人ほど、ちょっと待って欲しいと言う人がいたので、今月中には印刷所に回し、3月の教科書会議に間に合わせたいと思います。
 200部作って、新年度の1.2年生履修者全員のサブテキストにし、執筆者には、指定先に直送予定。
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