物語学の森 Blog版

このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。

港の眺望。

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 快晴。上京した母を伴って横須賀へ。途中立ち寄った横浜ランドーマークタワーでの眺望が良かったので小一時間滞在しました。その間、『源氏物語』写本騒動の顛末を知り、普段なら関連論文が思い浮かぶのに、すっかりそれを忘れていた不明を恥じてもおりました。さながら、どこぞの元妻の異常な言動を視聴率目当てで取り上げるメディアの姿とオーバーラップしてしまい、唖然としたことを告白しておきましょう。こういう狂言回しみたいな物語には、比較的冷静な対応を得意としているつもりですが…。ブックレビューのハンドルネームなぜ変わったんでしょう(爆)。

 さてさて、『源氏物語』本文のことに話を戻すと、いずれにせよ、今、為家・阿仏尼周辺の源氏学が旬と言うことではあるのでしょう。このことだけは確かなことです。今回の報道で大学と新聞各紙に無視されたかたちとなった大内英範さんの研究は、阿仏尼本研究史においても重要な役割を果たしていることが、河地修先生の解説に詳しく述べられています。
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勝海舟も紀州徳川頼宣も『源氏物語』。

阿仏尼本はゝき木阿仏尼本はゝき木
(2008/10/24)
河地 修

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 快晴。今日も終日大学。『源氏物語』の演習は報告も始まり、専攻科は『紫式部集』を読みながら紫式部の生涯をたどる一回目。
 帰宅すると勝安芳旧蔵の鎌倉中期書写の『源氏物語』が見つかったと言うニュース。勝海舟は小学生の頃、渡哲也(病気で途中降板)-松方弘樹主演の大河ドラマで取り上げられたので、少年伝記シリーズで読みました。最期のことばは「これでおしまい」だったとか。
 ともあれ、刊行されたばかりの阿仏尼本とほぼ同年代の書写にかかり、後者はさらに伝来も勝安房守を二百年以上遡り、伏見宮-紀州徳川家と素性も確か。東洋大学はもっと宣伝なさればよいのに…と思います。

 
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学説の帰趨。

 快晴なるも少しひんやりする一日。完全にクールダウンの日と決め込む。種種礼状を頂戴していますが、学説が異なる先生からの封書に緊張。ご自身の著作にコメントを下さるとのこと。
 最近は、とりわけ叩かれることが多くなったけれども、やはり紫式部伝が次の課題。これも先日開いた本に、自分の名前を見つけてぴっくり。ただし、これは肯定説だったので二度びっくり。こんなこともあります。
 紫式部集の新解釈 (研究叢書 381)
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「乱筆にて」は「かしこ」に同じく女性専用。

 晴れ。終日大学。「論文演習」は「手紙の書き方」。頭語と結語の呼応関係、女性専用の手紙ことばなど。「乱筆乱文にて」「とり急ぎ」は女性専用だということを学ぶ。ところで、ボクも以前は使ってなかったかいな(汗)。「あな、畏(かしこ)まりて。(薫の頭語より)
 このように書いたにもかかわらず、ボーイズから「とりいそぎ」メールが二通も来ました(何考えてんだ、ジェンダー!)。
 以下、参考までに。      
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日曜日の光景。

 いつもより遅く起きて、山積みの本を読みながら、うたたね。ここに住んで十五年以上になりますが、近隣でずっと一番年下だったボクも、八年前の火事で一気に世代交代、毎週日曜日には子供たちの歓声がこだましています。散歩に出かける際に数えてみたら、近所の子が集結して八人。我が家で一台分空いている駐車場は、鬼ごっこの鬼さんの待機所になっているようでした。汗をかいた上、さらにジムで水泳をして帰宅したら、発熱で九時には就寝。
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父君の宗派。

 雨。近隣の高校でもうすぐ推薦入試の高校生の話を聞く。中に、仏教系の学科に進学する生徒さんがいたので、「鎌倉新仏教と開祖をそれぞれ言って下さい」「君が修行に行くことになる山はどこかな」と訪ねたところ、「・・・」「・・・」(後者は平安密教の山を答えた!)
 報告会の後、担任の先生が挨拶にいらして、「自分の宗派も漢字で書けなかったんです」と頭を下げられる。がんばれ、受験生!。
 毎年、国文科志望の高校生でも日本の三大古典すら答えられない受験生がいると聞きますから、要チェックです(ただし、高校生はこのページはご覧になっていないようですが)。

 ぼちぼち、『テーマで読む源氏物語論』の献本礼状が届き始める。多忙にもかかわらず、礼状はすぐ出される大家に恐縮…とここまで書いたら、この方は今年、サバティカルだったと気付く。ともあれ、お褒めの言葉、うれしい限りです。
 ボクも、ブックレビューに自作をハンドルネームでレビューしちゃおうかな、文体でばれますか(爆笑) 以下、アマゾンに画像希望。
 
テーマで読む源氏物語論 1 (1)
テーマで読む源氏物語論 3 (3)
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稽古の日には予定を入れぬこと。

 晴れのち雨。琴の稽古は「関山月」。李白の詩をイメージする余裕なし。
 それにしても、稽古の日は後ろの予定は入れぬこと。集中力がそがれます。教訓その一。

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待望の…。

 快晴。終日、大学で講義と演習。そして黒板先生をお迎えして『小右記』を読む。本が出来たとたん、なんとなく〈読める〉ような気がするのは、おそらく、気のせいでしょう。ただし、表記の方針が定まり、〈訓読本文〉が作りやすくなったことは確かです。
 帰宅すると待望の『阿仏尼本はゝきぎ』が届いていました。詳細な本文の様態の報告のみならず、研究史を客観的に辿った「解説」も必読のものとなるでしょう。眼福です。
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手本をなぞること。

 快晴。昼間はひさしぶりにゆったり過ごす。琴のメンテナンスと練習。夕方から國學院で『うつほ物語』。手本を丁寧になぞって「かしこう」書いてあるくだり。
 夜、「かしこく」なく、「手本」を踏まえぬ話にしばしお付き合い。そして、先生に「譜面を精確に見よ」と何度も教えていただいている「良宵引」の稽古に励みました。


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おだやかに、しなやかに。

 快晴。休養不十分なので、ゆるりと始動。しなやかにさらっと身動きとれればいいけれども、今ひとつ苦手です。来年度の時間割も決めないと。
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