物語学の森 Blog版 2007年08月
物語学の森 Blog版
このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。
蝉時雨と虫の声。
 曇天、雨。妙音沢へと続く道を歩いていると、蝉時雨と虫の声がずっと谺(こだま)していました。もうすぐ秋ですね。
2007-08-31 Fri 07:03
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宮沢喜一小伝。
 曇天のち雨。ジムに行った他は終日自宅。仕事が溜まって焦ってきました。

 先日の内閣改造直後、予定されていた宮沢喜一氏の葬儀が滞りなく執り行われたとのこと。僕は、竹下内閣の大蔵大臣時代の宮沢さんを軽井沢で見掛けたことがあります。まだ新幹線が開通する10年も前の話。軽井沢駅に停車した特急の車掌から、「しばらくの間、停車いたします」とアナウンスがあったので、「理由も言わずに何だよ」と思いつつ、ジュースでも買おうと車両を替えようとしたところ、巨体のSPさんが、
「この車両は通り抜けできません」
と仁王立ち。仕方なくホームに降りたら、上下とも白の制服の駅長さんが、時の大蔵大臣の降車をお迎えしているところだったのでした。
 例によってニコニコしながら、前屈みに両手を後ろに組んで歩き出し、
 「やっぱり、軽井沢は涼しいですな」
 と、駅長さんに話しかけながら改札へと向かう、小さな戦後政治史の巨人を見送りました。その距離なんと二㍍。気がつくと僕の周りにはSPが三人も取り囲んでいて(爆)、目的のものも買えぬまま、帰路についたのでした。

 その年の秋、世の中は昭和天皇の吐血とリクルート事件が勃発。まさに「國譲り」の不穏な世相の中、宮沢大蔵大臣は未公開株に関する自身の答弁も二転、三転、結局、年末には屈辱の辞職に追い込まれます。文字通り、老獪な竹下総理の術中にはまったかと思われたのでした(竹下内閣も翌春には崩壊しましたが)。その後、宇野、海部内閣と後塵を拝したものの、ライバルの安倍晋太郎氏の急逝もあり、宿願の総理大臣への座を手中にし、55年体制、今で言う、戦後レジューム下での最後の総理となったわけです。

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2007-08-30 Thu 07:38
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大雨洪水警報。
20070829074920

 曇りのち豪雨。携帯に災害予報が出た場合通告してもらえる手続きをしたところ、翌日には、なんと五通も届いていました。家の前まで湖状態。(写真・道路の冠水状態が分かります)
2007-08-29 Wed 07:13
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内閣改造。
 晴れ。参議院選挙大敗を受けての内閣改造。その昔、中曽根総理が、円高で有効な政策の見つからない、諸刃の剣の大蔵大臣に政敵・宮沢喜一を指名して、その手腕を試した(要はつぶしにかかった)と言う凄腕を発揮しましたが、今回は厚生労働省のキャスティングのそれが、中曽根流を継承したものと思われてなりません。恐ろしや。
2007-08-28 Tue 07:09
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あの人は今。
 快晴。午後から母校で註釈作業。和歌の解釈は厳密でなければならないと痛感する時間。
 今日は、埼玉県知事選挙。投票率は最低で、開票直後のニュースで当確が出ると言う、おしらけムード。この人の反動的な歴史観を承知で投票する人間の気が知れないが、勝ち方を知った選挙活動で知られ、トリプルスコアで幕。選挙事務所前を通りかかりましたが、それは余裕で緊張感のない雰囲気でした。この方、志木の住民で、衆議院議員選挙には1980年から四度落選という苦渋も味わっているという。僕もまだ市井の人だった頃の現知事を見掛けたことがあります。学部生だったから、1986年前後のこと。
 ある先生と別荘に向かうために駐車場を歩いていたところ、
 「先生、おはようございます」
と選挙活動用のワゴン車を洗車中の現知事さんが、地元の名士に声をかけたのでした。その先生は、「よう」とだけ元気に答えて、
 「あれは、衆議院に出ると言って頑張っているんだが、保守からなんだ」
と独り言。こちらの先生は、今では凋落一途の革新政党支持の方でした。ただ、この先生も、とても革新支持とは思えぬ言動に加え(ひどいアカハラ・パワハラでしたー爆)、研究より学内政治が大好きと言うよくありがちなガクシャ崩れさんの上に、すべてに大ざっぱと言う困った性癖で、人望もなく、当然後継者も育つことなく…。
 僕の人生勉強の貴重な一齣です。

2007-08-27 Mon 08:07
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〈革命〉再考。
 快晴。ジムで水泳。九月は頑張ります。読書は、『毛沢東の私生活』。
 
毛沢東の私生活〈下〉 (文春文庫) 毛沢東の私生活〈下〉 (文春文庫)
李 志綏 (1996/12)
文藝春秋

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〈革命〉とは何であったのか。これを読むと〈革命〉とは〈征服欲〉と〈性欲〉の謂いではないかと唖然とさせられるのです。
 僕の少年時代発覚した連合赤軍事件もまた、女性首謀者とふたりの男性リーダーの三角関係の力学によって、凄惨なリンチ殺人集団と化したと言う、公判記録の抄録を読んだことがあります。〈革命〉の美名のもとに死んでいった若者の人生は何であったのか。暗澹たる気分になりました。
 そう言えば、僕の学生時代、学生会館には内ゲバの煽りを受け、人違いで撲殺された人の座っていたとされる席があって、いつも花が生けてあったっけ。
 そんな僕が読んでいたのは、三田誠広『僕って何』。絶版ではないが、探すのには苦労しそうですな…。

僕って何 (角川文庫) / 三田 誠広
2007-08-26 Sun 08:17
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川村裕子編『和泉式部日記』
 曇り。川村裕子先生から、角川ビキナーズクラッシックス『和泉式部日記』を頂戴しました。いつもありがとうございます。
 先生、二度の中越地震で、先に長岡、そして今度は、柏崎と研究室が被災されたとか。お見舞い申し上げます。先生のブログはこちら
 好調なこのシリーズ、古典啓蒙書のトップを独走中の模様。

 
和泉式部日記 (角川ソフィア文庫 85 ビギナーズ・クラシックス) 和泉式部日記 (角川ソフィア文庫 85 ビギナーズ・クラシックス)
和泉式部 (2007/08)
角川学芸出版

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2007-08-25 Sat 07:20
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書斎。
20070824065737

雨でぐっと過ごしやすくなりました。この数ヶ月、ほとんど稼働してない書斎なり。ぼちぼち行きましょう。夏休みも折り返しにつき。
2007-08-24 Fri 06:57
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二十一回目の大会。
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那須塩原で物語研究会大会。僕は初回参加してから数えて二十一回目になるようです。時は流れて、僕は五番目の年長者。平均年齢もぐっと下がりました。運営の中心も三十代前半へと移行し、世代交代は順調に進んでいるようです。その昔、二次会はほぼ徹夜だったこの会も、僕は12時、他のメンバーも二時半だったとのこと。こちらの方は大人になったようです。
 研究発表もシンポも充実。詳細は機関誌で。


2007-08-21 Tue 06:49
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遠藤周作の…。
 快晴。帰宅すると我が家の植木や花々がたいへんなことになっていました。さっそく応急措置を施しましたが…。
 昨日のタイトル『さらば夏の光よ』(1976年)は、言うまでもなく、遠藤周作の小説からの転用です。僕の実家近郊を舞台にしているのです。さらに付言すると、この題名も、ボードレールの『悪の華』の一節、 ≪やがて僕らは沈む うすら寒い幽明のうちに さらば 夏の光よ はかなく過ぎた僕らの夏≫(「秋の歌」)からの転用なのです。

さらば、夏の光よ (講談社文庫) さらば、夏の光よ (講談社文庫)
遠藤 周作 (1982/08)
講談社

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2007-08-20 Mon 06:35
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