物語学の森 Blog版

このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。

休筆宣言一時解除へ。

 晴 。朝一時限の「日本語文献精読」は、日本語運用法を学び、こちらも『昭和ニッポン 1970年』
を視聴しながら、僕にとっては、「あの頃-政治の季節」を学ぶ。牧歌的な昭和元禄の時代に、やはり三島由紀夫事件だけが突出した衝撃力、圧倒的なインパクトを持っています。
第17巻 大阪万博と多発する公害(昭和45年) 第17巻 大阪万博と多発する公害(昭和45年)
古川 隆久、永 六輔 他 (2004/10/21)
講談社

この商品の詳細を見る

 銀杏も鮮やかに色づいた青山に移動。「古典演習」の発表は「横笛」巻の輪読と自由発表は『源氏物語』ゆかりの京都の名所について。「国文学演習」は「夕顔」巻を諸註を比較しつつレポートしてもらって丁寧に精読出来ました。
 さらに三田に移動して『小右記』の会。次回は僕がレポータ(汗)。一時的に休筆宣言は解除します。
別窓 | 大学での御仕事の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

琴、そして桂。

 雨。余明先生のスタジオでの稽古。先週、絃と軫(裏面にあって調絃するステック状の部位)を結ぶ紐が切れてしまって、自分でなんとか結び直して伺ったのですが、これでは調絃が難しいと言うことで、先生御手ずから修理して下さいました。その作業の素早いこと。時折、東急ハンズでグッズを購入されると言うことですが、必要なアイテムもすぐ使えるように揃えられていました。曲は「良宵引」。帰宅してから、痛んだ部分に塗料を塗ってメンテナンス。乾いてからまた稽古。そして夜も。この曲にふさわしい音色になるよう精進しましょう。 
 夕方から明治。先週の漱石のレポートをひとりひとりにワンポイントアドバイスしながら返却しつつ、三島由紀夫の時代の資料映像を視聴。よど号ハイジャック、成田闘争70年安保闘争、幹事長田中角栄、僕の家にあった白黒テレビの記憶が甦ります。学生運動、政治の季節と言う括りでしょうか。
 さらに渋谷に向かい、國學院で『うつほ物語』「国譲」中巻。糸毛車の乗車方法と桂の院の邸の結構について。「春日詣」「祭の使」巻の叙述からの復原図の比較が僕の興をそそりました。さっそく帰宅して復習です。
別窓 | 生涯稽古の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

愛と死を見つめて

 雨。明大での一日。「日本語文献精読」はこのクラスはまだ「それから」。ペースを上げないといけません。
 「論文演習」は、「手紙の書き方」。リクエストで『愛と死をみつめて』を視聴。書簡集が原作の物語なので、手紙本来の機能も自ずと了解されるものと思います。広末も草薙くんも熱演です。

愛と死をみつめて 愛と死をみつめて
草ナギ剛 (2006/08/25)
ビクターエンタテインメント

この商品の詳細を見る
別窓 | 大学での御仕事の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

註釈なるもの

 曇りのち夜は雨。小さなあるじは異郷訪問を終えて帰宅の途へ。
 午後から『元輔集』の註釈のため母校へ。屏風歌一首。
 以前、『うつほ物語』の本を出した時、「跋-あとがき」にも書いたことですが、「註」は「主-本文」の脇に、解説を書き添えること。「釈」は解き表すこと。
うつほ物語引用漢籍注疏洞中最秘鈔 うつほ物語引用漢籍注疏洞中最秘鈔
上原 作和、正道寺 康子 他 (2005/02)
新典社

この商品の詳細を見る

つまり、この時間は究極のことばへの執着なのだと実感する時間です。この仕事を疎かにすると、「論」そのものがガタガタになってしまう、と言うより成り立たないことすらあります。ところが、『源氏物語』などは註釈書が整備されているために、『新大系』『新編全集』、いずれかに依っていれば本文の〈読み〉は、一応不問にして、論点の新しさだけを評価基準にする傾向がありますが、それでは論文の縮小再生産を繰り返すだけに過ぎません。これを特に若い研究者(自分もまだ若いけど)によく考えていただきたいと思うのです。
別窓 | 生涯稽古の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

小さなあるじ。

 快晴。弟一家もやってきて、最大六人が我が家に集結しました。小さなあるじが歌を歌いながら、一階から三階までを昇ったり下りたり。
 「おじさんち、“ちみき“あるの?」
 と聞かれ、「積み木のおもちゃ」の意味だと理解するまでにしばらく時間が掛かりました。将来は「埼玉に住む」のだそうです。
別窓 | 生涯稽古の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

新座の紅葉

 快晴。父が新居の我が家を観たことがないというので、新幹線に乗ってやってきました。母が携帯を持っているので、新座駅での出迎えもスムーズ。ドアツウドアで二時間だとのこと。高速道路利用と時間は変わりません。
 あれこれと買い物に出て、大泉学園、新座市内の道路を走る。紅葉も今が見頃と言うところ。原稿も谷間の時期でのんびりと頭を休めるのに自然の眼福はありがたいものです。

 そう言えば、本日、めでたくご結婚と言う報道のあった、某女優さんは僕の教師修行時代の生徒さんでした。中学生の時から大人しいながらオーラを発した女の子でしたが。旦那様は僕と同じ歳だそうで……。う~ん。
別窓 | 日記を物語る Blog 版 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

本棚の輝き。

 曇天、そして雨。終日、自宅を出たり入ったりの一日。レポート読みに採点。「法科大学院適性試験問題」は、センター試験の匂いがしますね(作っているところが同じ事もあるのかな)。できるだけ、国語力を試す問題を選んで出していますが、単問ならなんとかなるけれども、これを二十数題、時間内に解くとなると超人的な集中力が必要です。
 『人物で読む源氏物語』執筆者の方にはまだ本が届かず、待ちに待っている方もあるようですが、勉誠出版でもトップページに「浮舟」を紹介してくださいました。本当に僕が作ったのでしょうか、今ではあの呻吟も夢の彼方。ともあれ、『源氏物語』に興味のある方はぜひ手にとって御覧になって下さいませ。再録論文もコピー何ぞで持っていても見つからなくなるのが落ち。本棚でもこのカバーは輝いていますよ。
別窓 | 日記を物語る Blog 版 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

木枯らしの表参道。

晴のち曇り 。朝一時限の「日本語文献精読」は、月例試験と「それから」の最終回。来年度の時間割はいじろうと思っていましたが、教務ではなるべく現行のままがありがたいという雰囲気を察して、たいした変更もせずに提出。確かに身体リズムはいじらぬ方がよいのかも知れません。
 葉も色づいた青山に移動。「古典演習」の発表は「横笛」巻の輪読と自由発表は夕霧と雲居雁、落葉宮の関係について。「国文学演習」は専攻科の修了論文も間近でお疲れ気味ではあるけれど、「夕顔」巻を精読しました。帰りがけの表参道は落葉が舞って木枯らしの気配。もうすぐ冬がやってきます。
別窓 | 大学での御仕事の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

戦後和歌研究者列伝

 快晴。『戦後和歌研究者列伝』を読んでいたら、総論にあの「和歌史研究会」と「物語研究会」とを対置させて、戦後の国文学研究の潮流と位置づけている記述があって驚く。会は創設メンバーが定年の時代を迎え、名実ともに世代交代期の疾風怒涛をようやく抜け出ようとしているところ。会の現在を停滞と規定されても、泰斗を輩出し、偉大な業績を残して解散した和歌史研と比較されることすら、やや無理な気がします。興味のある方もない方も、未読の方はぜひどうぞ。 
 
戦後和歌研究者列伝―うたに魅せられた人びと 戦後和歌研究者列伝―うたに魅せられた人びと
(2006/11)
笠間書院

この商品の詳細を見る

 夕方から明治。月例(ただし抜き打ち)の「法科大学院適正試験問題+漢字テスト」をやってから、最後の三島由紀夫の導入まで。日もとっぷり暮れています。
別窓 | 日記を物語る Blog 版 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

手紙の歴史

 快晴。朝から明大。「日本語文献精読」は「それから」。気がついたら今年度後期もあと半分を切りました。次の教材を用意しないといけません。
 「論文演習」は、「手紙の書き方」。書式と心得を丁寧に説明しました。画像コレクションで平安時代の消息や江戸時代の「三行半」など、画像で手紙の歴史を辿りつつ、手紙に白紙を一枚添えるのは悪習なのだという論争を勉強。ためになりましたかな?

別窓 | 大学での御仕事の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| 物語学の森 Blog版 | NEXT