物語学の森 Blog版 右書左琴の巻
『古典文学の常識を疑う』重版へ
2018-01-30 Tue 08:04
古典文学の常識を疑う

 重版となりました。夜は編集会議と新年会。またお世話になります。先日の研究会では、『新々訳谷崎源氏』に関する拙文は読まれてなかったようです。ぜひ、ご一読をお願いしたい。
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日本文学関係作品作家別博士論文数ランクキング(2017年12月現在)
2017-12-15 Fri 06:54
日本文学関係作品作家別博士論文数ランクキング。論文では源氏と並ぶ勢いの宮沢賢治ではあるが、博士論文はまだ少なく、村上春樹も同様。ただし、不易流行、今後もランキングの変動はあるものと思われる。歌舞伎は実質三位(76)、複合ジャンルとする。

①源氏物語280
②万葉集130
③夏目漱石75
③古事記75
⑤平家物語69
⑥日本書紀64
⑦芥川龍之介51
⑧伊勢物語44
⑨枕草子40
⑩谷崎潤一郎32
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⑪森鴎外30
⑫川端康成28
⑬徒然草27
⑭三島由紀夫25
⑭蜻蛉日記25
⑯宮沢賢治24
⑯大江健三郎24
⑯樋口一葉24
⑯志賀直哉24
⑳藤原定家22
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20位以下
横光利一20
村上春樹19
日記文学19
うつほ物語16
狭衣物語16
勅撰集14
私家集14
佐藤春夫14
物語文学13
和泉式部日記13
小林秀雄13
有島武郎12
プロレタリア文学12
方丈記12
夜の寝覚12
紫式部日記11
更級日記11
とはずがたり11
折口信夫11
竹取物語10
武者小路実篤10
和歌文学9
土佐日記9
懐風藻8
大和物語8
井原西鶴7
日本漢文学7
讃岐典侍日記5
近松門左衛門5
堤中納言物語4
白樺派4
浜松中納言物語3
落窪物語3
林芙美子3
松尾芭蕉2
亀井勝一郎2
小林多喜二2
少女小説2
葉山嘉樹1
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歌舞伎76
柳田国男39
古今和歌集(新古今、定家含む)33
風土記(各地の後代作、歴史学含む)33

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日記文学と博士論文
2017-12-14 Thu 07:56
 2016年3月時点の物語文学と博士論文は源氏272本のところ、現在は280。ついで日記文学をリサーチ。

土佐日記  9
蜻蛉日記  25
和泉式部日記 13
紫式部日記 11
更級日記    11
讃岐典侍日記  5
とはずがたり  11
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枕草子      40
     
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「青春」の語誌
2017-11-22 Wed 06:53
 先日、漱石『それから』(1909年)に使われている「青春時代」は、漢文を除き、「青年期」の意味で用いられるようになった近代以降では古い用例のひとつと説明した。後から気になってもういちど復習。土井晩翠『天地有情』が10年遡るようで、「かなりはやい」レベルと話したのは、ともあれ、誤りではなかったとひと安心。
 なお、漱石は「春日静座」(明治31年-1898)の冒頭に「青春二三月」と記している。

『日本国語大辞典 第二版』
【一】
(3)人生の春にたとえられる若い時代。年のわかいこと。青年。青年時代。
*懐風藻〔751〕賀五八年〈刀利宣令〉「縦賞青春日、相期白髪年」
*本朝無題詩〔1162〜64頃〕九暮春遊霊山寺〈藤原明衡〉「青春花鳥雖傾志、今日貂蝉欲墜蹤」
*徂徠集〔1735〜40〕四・梅花落「纔憐同白髪、已愧異青春」
*天地有情〔1899〕〈土井晩翠〉籠鳥の感「嗚呼青春の夢高く理想のあとにあこがれて」
*三四郎〔1908〕〈夏目漱石〉一〇「考へるには、青春(セイシュン)の血があまりに暖か過ぎる」
*李白‐送李青帰華陽川詩「伯陽仙家子、容色如青春」
【二】
小説。小栗風葉作。明治三八〜三九年(一九〇五〜〇六)発表。理想主義者だが個人主義的傾向が強く実行力に乏しい関欽哉と、才色兼備の女子大生小野繁との本能満足的な恋とその破綻を描く。同時代の風俗の描写に優れる。ツルゲーネフの「ルージン」の影響が濃い。
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后の宮と忠雅妻・六の君の物語- 『うつほ物語』 国譲・下巻より 
2017-11-09 Thu 10:03
 日曜日の輪読会の準備中。

国譲・下巻
うつほ邸図  ゴチックは朱雀院、三条大宮・源正頼邸(六の君里下がり中)、三条京極邸(兼雅、仲忠邸)

  『うつほ物語』 国譲・下巻                    おうふう 787⑤
かく、后の宮、わが御族より始め、上達部・親王たちを、「憎し」と思したれば、むつましかるべきおとどたちも、かしこまりて参り給はず。かかれば、「なほ、心憂い世なり。これらが世になり果てぬるにこそはあめれ。かかることを見で、御髪下ろして、さりぬべからむ所に籠り居にしがな」と思せど、「ただ今は、心納めぬやうなり」と思す。
[朱雀院。]
かくて、太政大臣の北の方は、このことによりてこそ、宮の御婿取りもあべかりしか、今は音もなし。若君達は恋ひ泣き給ふ、御腹はゆくゆくと高くなる。何心もなく出で給ひて、秋の頃ほひ、夜寒に、心細きを、月ごろ離れ給ひて、心細く思す。おとども、夜ごとにおはしつつ泣きわび給へば、「いかがせむ」とて渡り給ひぬ。
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