物語学の森 Blog版 伊勢物語
武蔵野・平林寺の春
2016-04-09 Sat 05:21



 昨年は桜が完全に散った後だったので、時間を見つけて平林寺参拝。山門の扁額「凌霄閣」は詩人でも著名な石川丈山筆。『伊勢物語』十二段に因む業平塚、野火止塚。さらに北へ広がる森林。悠久なる時間が流れてゆくも、頭の中はこの話をどこで使うかと言う、授業に関すること。これは職業病であろう。
別窓 | 伊勢物語 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
樹齢400年長勝院桜
2016-04-06 Wed 06:41



 花曇りの夕べ、志木の長勝院を眺める。樹齢400年、正面から見ると、周囲の桜に比べても、花の勢いが弱っているようですが、横に回ると独特の花弁も豊か。志木にはカッパ伝説があり、20匹もあると言う。全部回るのは、老後の楽しみとしましょう。
別窓 | 伊勢物語 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
『伊勢物語』武蔵野関係名所地図
2016-03-26 Sat 07:42
みよし野関係図
武蔵野河川図

 昔男と藤原長勝の娘の野火止逃避行譚は、江戸時代に創作された伝承でしょうが、地理感覚を頭に入れるために河川図を作ってみました。藤原長勝の館城の至近は東武東上線の柳瀬川駅。『とはずがたり』に見える「みよし野の里=吉田」の至近は、霞ヶ関駅。距離は15.5㌔。黒目川沿いの東久留米・篠宮家文書にも業平伝承があり、業平が笠を懸けたと言う「笠懸松」もかつてあった由。河川沿いであることが伝承創作の理路であるようです。
別窓 | 伊勢物語 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
妙音沢 ハタザクラ
2016-03-25 Fri 06:33



午前中の小雨もやんだところで、近所の妙音沢に降りてみました。ハタザクラのみ三分咲きと言ったところ。志木の長勝院旗桜も気になり始めました。こちらは、定家本『伊勢物語』十段の「母なむ藤原なりける」の主・藤原長勝邸にちなむ命名。

むかし、男、武蔵の国までまどひありきけり。さてその国にある女をよばひけり。父はこと人にあはせむといひけるを、母なむあてなる人に心つけたりける。父はなほびとにて、母なむ藤原なりける。さてなむあてなる人にと思ひける。このむこがねによみておこせたりける。住む所なむ入間の郡み吉野の里なりける。
  みよし野の たのむの雁も ひたぶるに 君が方にぞ 寄ると鳴くなる
むこがね、返し、
  わが方に 寄ると鳴くなる みよし野の たのむの雁を いつか忘れむ
となむ。人の国にても、なほかゝることなむやまざりける。
別窓 | 伊勢物語 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
萩谷朴「『伊勢物語』の作者は紀貫之なるべし」「『伊勢物語』作者貫之説補考」
2016-03-21 Mon 08:00
 先日頂いた『伊勢物語の新世界』でも、渡辺泰宏さんが作者・紀貫之説を検証されています。この説は折口信夫以来、唱えられていますが、萩谷先生の最後の学術論文でもこのことを摂関政治史と業平と言う観点から論じておられます。以前、編者のひとり妹尾先生が触れておられたけれども、参照されることも少ない論文なので、便利になったところでご参考までに。

 「『伊勢物語』の作者は紀貫之なるべし」2003年2月

『伊勢物語』作者貫之説補考」2004年2月


別窓 | 伊勢物語 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
| 物語学の森 Blog版 | NEXT