物語学の森 Blog版 伊勢物語
「立ちたまへ」る薬師仏と阿弥陀仏
2018-05-20 Sun 06:15


 学習院で物語研究会例会。向かう途中の大泉学園駅で、目の前の男性がドアの閉まる直前に降りようとして、ドアにぶつかった衝撃で、ホームと電車の間に腰を挟まれ、逆さ刷り状態に。。直後に「オレを殺す気か」と叫んだものの、自力ではまったく動けず、駅員さんと心ある男性が引っ張り上げようとしたが、駅員がこれは危険と判断。該当車両の乗客が全員降り、駅員さんのホイッスルで全員が車体を押して隙間を作って無事救助に成功。「眼鏡をしていたはずですよ」と駅員さんに伝えると、「下に落ちています。ありがとうございます」とのこと。同じく会場に向かった先輩研究者がホームに居られたので、後でお聞きしたところ「動いてたわよ」とのことでひと安心。列車では「救助で時間がかかったため、この電車が先着します」とアナウンスがあったものの、先輩は次の電車で急行に乗り換えられたため、結局、会場へはわたくしが追い抜かれたかたちで後着。車掌さんも混乱していた模様。

 発表は『更級日記』と『伊勢物語』の『源氏物語』受容。前者の薬師仏と阿弥陀仏はともに、「立ちたまへ」るとある。薬師如来は自身(父)の発願で「等身大」で造仏されたものとあり、後者は夢の中の存在ではあるものの、それはやはり「立ち姿」の御仏。このあたりは、自分でも少し調べてみたいと思った次第。二次会では阿部さんのご挨拶で先月亡くなった北川真理さんへの献杯を行い、故人を偲びました。
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早稲田久喜の会編『学びを深めるヒントシリーズ 伊勢物語』
2018-03-20 Tue 07:11

 
 早稲田久喜の会編『学びを深めるヒントシリーズ 伊勢物語』を編著者のみなさんから拝受。ありがとうございます。著名な章段に、キャッチーな見出し「初恋はどんなもの初冠・初段/失恋記念日の過ごし方 月やあらぬ・四段…」を付け、導入から学びの深化を助ける構成に加え、コラムも最新の研究成果を盛り込んで充実。『伊勢物語』の教科書として使わせていただきます。

 ぼちぼち桜の季節、久喜の会のみなさんには、「入間の郡、みよしのの里」の「母なむ、藤原なりける/10段」にちなむ志木市の長勝院桜を眺め、ついで平林寺の「野火止塚/12段」を、夏には、上原家ゆかりの軽井沢借宿の「遠近宮/8段」あたりで、避暑頂くことをお勧めします。万謝。


 
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武蔵野・平林寺の春
2016-04-09 Sat 05:21



 昨年は桜が完全に散った後だったので、時間を見つけて平林寺参拝。山門の扁額「凌霄閣」は詩人でも著名な石川丈山筆。『伊勢物語』十二段に因む業平塚、野火止塚。さらに北へ広がる森林。悠久なる時間が流れてゆくも、頭の中はこの話をどこで使うかと言う、授業に関すること。これは職業病であろう。
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樹齢400年長勝院桜
2016-04-06 Wed 06:41



 花曇りの夕べ、志木の長勝院を眺める。樹齢400年、正面から見ると、周囲の桜に比べても、花の勢いが弱っているようですが、横に回ると独特の花弁も豊か。志木にはカッパ伝説があり、20匹もあると言う。全部回るのは、老後の楽しみとしましょう。
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『伊勢物語』武蔵野関係名所地図
2016-03-26 Sat 07:42
みよし野関係図
武蔵野河川図

 昔男と藤原長勝の娘の野火止逃避行譚は、江戸時代に創作された伝承でしょうが、地理感覚を頭に入れるために河川図を作ってみました。藤原長勝の館城の至近は東武東上線の柳瀬川駅。『とはずがたり』に見える「みよし野の里=吉田」の至近は、霞ヶ関駅。距離は15.5㌔。黒目川沿いの東久留米・篠宮家文書にも業平伝承があり、業平が笠を懸けたと言う「笠懸松」もかつてあった由。河川沿いであることが伝承創作の理路であるようです。
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