物語学の森 Blog版

このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。

竹取物語の時間

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板書を写真に撮りましたが、やはり寝ております。冴えません。
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「五色龍歯」を学ぶ。

 

 『竹取物語』の導入は、倭国と朝貢外交、仏教伝来、シルクロード、遣唐使、鑑真、阿倍仲麻呂と来て、本日は、唐物。「五色の龍歯」が「龍の首の玉」の発想の淵源となっている自説を披露。学生はそれより、紫檀螺鈿五絃琵琶や「木画-『枕草子』三巻本第一類に「もくゑ」とある」等に関心を持ったもよう。
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剛直先生の教科書

 中田剛直先生は『竹取』と『狭衣』の校本が代表的な御為事ですが、院生時代修論のテキストとして、

  『古本竹取物語』大修館書店、1968年

 をいつも携行してひもときました。このテキストは索引までついており至便。ぼろぼろになったので残部僅少になったとき、数部買い置きしました。

 先日、存在を始めて知った、

 『紫式部日記 影印本』新典社、1967年
 
 は「日本の古本屋」で見かけたのですが、今朝見たら売れてしまっていました。架蔵の契沖書き入れ本のようですが、『竹取』の契沖校本も重視した剛直先生ならではの蔵書形成の一端なのだろうと思います。


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剛直な先生と要書房

 『竹取物語』の写本で、どうしても閲覧不可能なのが、新井本『竹取物語』。この本の閲覧希望を願い出て玉砕した話は最近、

書評・廣田收著『歌集の中の『紫式部』』「古代文学研究第二次」古代文学研究会、2015年10月19日

に書きました。その所蔵者の追悼記事がオープンアクセスになったことから、その研究人生の詳細について知ることが出来ました。ここには、ボクも閲覧希望でお話ししたことがある令夫人も登場します。注目すべきは、昭和22年から31年までの要書房編集長時代。要書房については、縁者である永井和子先生のインタビューや文章でその詳細を知ることが出来ます。出版リストを見ると、三島由紀夫、川端康成、亀井勝一郎、武者小路実篤に始まり、国文学関係も久松潜一、池田亀鑑らの著作が並び、萩谷先生にも『土佐日記新釈』要書房、1954年があります(数年前、先輩が購入したというから探索中)。先生も中田先生の代講で大学院に出講していましたし、新井本『竹取物語』の所蔵先が、新井氏の妹で剛直令夫人のもとにあると御指南頂いたのも萩谷先生でした。先生が代講したのは剛直先生晩年の病臥の折と判明。論文もほとんど目を通していましたが、『紫式部日記』の影印や古文単語の著作は始めて知りました。やはりまだまだ知らないことばかり。

「前田 善子の紅梅文庫と池田亀鑑の桃園文庫」『もっと知りたい 池田亀鑑と「源氏物語」第2集』新典社、2013年
「「紅梅文庫」覚え書き―目録を中心に」 『源氏物語の展望』三弥井書店、第三輯、2008年

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「竹取物語の新世界ー知の遺産シリーズ1」


  学会前に完成。力作が並びました。執筆者のみなさん、ありがとうございます。廉価3000円+税 です。御架をお願いします。
 目次
文学史上の『竹取物語』/上原 作和
かぐや姫と竹取翁/曽根 誠一
かぐや姫と求婚譚/久下 裕利
五人の求婚者たちと難題/大井田晴彦
帝の求婚とかぐや姫の昇天/上原 作和
勅使少将と頭中将の役割/久下 裕利
『竹取物語』の仏教・神仙思想/久保 堅一
かぐや姫と月の「清光」―『竹取物語』の基層―/後藤 幸良
『竹取物語』の絵画の世界/曽根 誠一
『竹取物語』―研究の現在と展望(二〇〇〇年以降の研究文献目録付載)/東  望歩
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